2016年12月のアーカイブ
メインへ戻る

2016年12月22日

panda01.gif 公共投資における平等と経済効率性

大きな政府と小さな政府を目指すかで対立軸が存在するのですが、日本は比較的大きな政府を目指している国家だと思います。高負担、高福祉の国家を比較的目指していると言い換えることが出来ます。

大きな政府を目指したとしても個々人が生き難いところまで負担させることは出来ないので負担額には限界が生まれます。しかし、公共サービスを期待する場面においては、国民全体が期待するのは平等にサービスを受けられる事だったりします。

そのため、人が密集しない地域でもそれなりの病院の設置を求められたり、使われない道路が建設されるように求められたりします。当然、使われない病院や道路が設置されるのですから税収には結びつかないため、他からの税収で賄っていくしかないのですが、その他の財源が細ると政府といえども財政が破綻してしまいます。(その結果、公共サービスを縮小せざる得なくなります)

この現象は別に日本に限ったことではなく、デトロイト市のようにアメリカでも生じているし、ガンガンに地方政府が開発に力を入れている中国とて近い将来に生じる問題になるでしょう。一方で、小さな政府としてやってきた香港特別区のような所では、税収が予算よりも多くなったりして、予算以上の税収を個々人に年度末に返金していたりします。

大きな政府を目指すと何故このように成りがちなのかを考えていくと、公共投資の経済効率性が時間とともに悪くなっていくからなんだろうと思うわけです。

公共投資というと、経済効率性なんて求めずに、民間が手を出しにくい所に政府が投資をしていく事と考えることも出来ますが、この考え方は税収を増やそうという発想ではないので、(リターンを求める)投資の側面というよりは(リターンを求めない)消費としての側面が強い事になります。

したがって、一般的に公共投資を行うのならば経済を浮上させて税収を増やして、投資回収を狙うことになるわけです。日本が赤字国債を重ねてきたのも、経済を浮上させて赤字分を回収する事を目的としていたからこそだと思うわけです。

そうやって政府が借金をして公共投資をする際に、一番最初に投資されるのは当然のごとく多くの民間人にとって利便性が向上する所となります。それは、幹線道路建設であったり、鉄道建設、上下水道埋設であったりとインフラ関連となります。経済的に目詰まりを起こしていた部分に積極投資が行われるので、利便性が向上するとともに経済性が高まります。これにより税収増も期待できるわけです。

特に大都市では、投資を享受出来る人が多いので、効率的な投資が可能となります。こうなると、都市と地方で大きな格差が生まれるので、地方の人は国民の平等を求め、都市と同じような公共投資を求め始めます。しかし、当然ながら地方の方が敷地も広ければサービスを享受する人口も少ないので投資に対する回収率が低くなります。

それでも回収の目処が立っていればよいのですが、回収額が投資コスト以下になってしまうと赤字の垂れ流しと成り、税率を上げて更なる負担を国民に求めて借金額を減少させるか、破綻するまで借金を借り換えし続けて延命するかしか方法が無くなってしまいます。

こうならないためには、公共投資の中で、回収率が低かったり、回収そのものが期待できないサービスについては、赤字国債で賄うのではなく、税収の範囲内で実施しなければならないのですが、「平等」という大義が入ってしまうと、経済効率性の概念が無くなってしまい、効率性の悪いところにも同様な投資が行われるように成ってしまいます。

逆に経済効率性を優先させると、地方の発展が遅れるため、どうしても都市と地方の格差が大きいままであったり、格差が縮まる速度が遅くなってしまいます。結局、政府はそのバランスを取っていかなければならないのですが、どちらかというと世の中は「平等」の大義の方に重きをおくので、大きな政府を目指すと、どこでも同じような問題が後々発生してきてしまうような気がするのです。

投稿者 cazper : 19:53 | コメント (0) | トラックバック

2016年12月 1日

panda01.gif WiFI付きArduinoの Wemos D1(ESP8266)を動かす

中国ではWemos D1というArduino基板にWiFiシールドをくっつけた一体型の基板が20元(大体320円)で売っておりまして、遊びに用にはもってこいの代物だったりします。(現在、後継機のWemos D1 R2が28元位で出回っております。)
Wemos D1

Arduino UNOで外部機器のコントロールをした事はあるのですが、今回はWiFi機能をどうしても使う必要があったのでWemos D1の互換機を調達しました。公式サイトで見ても、Arduino IDEからどのようにして動作させるのかが分からなかったので、ググってみると・・・Wemos D1を動作させているNyacomさんのブログが引っかかりました。そこを参考にしながら、まずはコンパイルしてプログラム転送するところまでやってみました。

基板にUSB刺したら自動的にドライバがインストールされた気もしたのですが、念のため、Wemosの公式サイトに入り、ドライバをダウンロードし、インストール。

その後、Arduino IDEを立ち上げまして、「ファイル → 環境設定」とクリックしていき、
Wemos Arduino 環境設定

環境設定の中にある「Additional Boards Managers URLs」の部分に「http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json」を書き込みます。
Wemos Arduino 環境設定

次に、「ツール → ボード → ボードマネジャ」と移動すると、esp8266の項目が追加されているので、インストールを実行します。すると、遠隔地からダウンロードが実行されるとともにWemos用パッケージがインストールされます。
Wemos Arduino ESP8266

すると「ツール → ボード 」の所に「WeMos D1(retired)」が追加されるので、それを選択します。
Wemos D1 select

これで、開発するための環境設定が終わりました。実際に書き込めるかどうかについては、「ファイル → スケッチの例 → 01.Basics → Blink」を選択し、マイコンボードに書き込みを行ってみて、基板のLEDがフラッシュすれば成功となります。

投稿者 cazper : 19:00 | コメント (0) | トラックバック