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2010年7月15日
中国での中古機器の輸入価格査定の理不尽さ
[晴ところにより雨]
朝からシンセンにある某税関(海関)に行ったのですが、担当者が(来月まで)お休み。アポイントもあったのに連絡もなしにお休みするって一体なんなのだぁ。片道1時間もかけて行ったのに・・・明らかにイヤミをされている気配。
以前は、海関担当者が処理を一向にしないのが悪いのに、それに抗議した部下に機嫌を損ね、10日前に私を呼びつけて、目の前で「部下を注意しろ」と命令されたりします。つまり、担当者の目の前で部下をしからせるためだけに私を呼び出しているのです。空いた口が塞がりません。
そして、午後はトンガン(东莞)の某税関(海関)に行きまして、陸揚げされて税関で確保されている中古機械の内容説明(HSコードの確定と輸入通関価格査定)に行きました。HSコードは輸入関税率に影響をしてきますが、今回はそれほど大きな問題はありませんでした。しかし、中古機器の価格査定では大問題が発生。
日本では主な機械設備の減価償却期間は5年~10年でして、定率法で計算されます。10年前に取得した設備を中国に輸出すれば、取得価格の5%しか残存価格が残らないはずです。(最近は最終残存価格は1円に変更になりました。)
だから、10年前に1000万円した機械ならば、現在は50万円の価値しかないはずです。この簿価で中国側が購入すれば50万円の価格に対して関税5%程度、増値税17%なので11.1万円が中国に支払うべき税金になるはずです。
が...これじゃ安すぎると考えるのが中国税関(海関)です。通関申告時に10段階で見た目で自己評価をする項目がありまして、これを元に通関簿価を決めるとか担当者が言い出しました。10が新しくて、0が古い評価になるわけですが、当然ながら1にしたら超古いので中古機器輸入申請がそもそも通りません。だから、一般的には6~9で評価してくださいと経験者から指導されます。しかし、この担当者は、この数字を元に税金を決めると言った訳ですから、1000万円した機械を仮に8と自己評価した場合、通関簿価は800万円もあることになります。その価格に対して関税・増値税が計算されると、176万円となります。
日本でいくら正式に減価償却した物であっても中国に輸出しようとすると、通関担当者の鶴の一声で、関税・増値税が11.1万円から176万円に跳ね上がるわけです。
さすがに、抗議したのですが1000万円の半額(500万円)を通関簿価にするというところまでしか譲歩してくれませんでした。これでも、関税・増値税は111万円となり、当初予定の10倍もの税金を払えと言ってきているわけです。
というか↑が中国の実態なわけでして、この実態を理解しないまま、中国に関わることを予算化してしまうことほど恐ろしいことはありません。
中国は交渉(+α)の世界ですので、交渉次第でなんともなると簡単に考えている方もおりますが、同時に面子を考慮していかないと交渉なんて簡単に決裂してしまうから難しいですね。(中国は実務の経験を積まないとまったくビジネスを理解出来ないと言われますが、これは真だと思います。)
PS
今日は↓を読み終えました。
投稿者 cazper : 2010年7月15日 23:59
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