Cazperのつれづれ日記: 何故米国は人民元改革を迫るのか?

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2005年4月16日

panda01.gif 何故米国は人民元改革を迫るのか?

最近、人民元改革をアメリカが強く迫っていますが、ニュースの裏読みをして考えてみたいともいます。

昔、日本も1ドル360円時代がありましたが、現在108円近傍まで円高が進行しています。

教科書では、「円高になることは、円が対外貨に対して強くなったことを意味し、輸出産業にはマイナス、輸入産業にはプラスに働く」と説明されています。

確かにその通りなのですが、何か引っかかる点はありませんか? 「何故、輸出ばかりしていると為替が変動してしまい輸出で儲けが出なくなるの?」と思いませんか?

中国を見た場合現在のところ実質的には米ドルに対して固定相場制(管理フロート制)をとっています。(参考文献)

固定相場を簡単に表現するならば、中国とアメリカが同じ通貨を使っているようなものです。しかし、中国ばかりが輸出しまくるので、アメリカ国内にある通貨がどんどん中国に移ってしまうのです。

こうなると、アメリカの選択は4つしかありません。①正攻法ですが生産性をあげて輸出を伸ばす ②通貨を呼び戻すためにアメリカ国内の金利を上げる ③中国に対して債権を発行して、通貨を呼び戻す。④変動相場制にさせる。

あくまでも、正攻法はアメリカが国力をつけて輸出を伸ばす事です。

しかし、アメリカは正攻法である①の選択については言及していないようです。そして、まず、自国内の政策だけで行えるアメリカ国内の金利を上昇させました。アメリカの金利が上昇すれば、中国に渡った米ドルが利子を求めてアメリカに戻って来ますからね。

もちろん、③の選択肢のように、アメリカは中国にアメリカ国債を購入するように迫っているとは思います。しかし、中国は日本国よりも頭が良いらしく、準備する外貨をユーロ等に分散して保有してしまいました。

ちなみに、中国がアメリカ国債を購入すれば、アメリカに米ドルが戻っていきます。この状態になった後で、アメリカが政策金利を上昇させれば、中国の保有外貨資産価値を下げることができるわけです。

日本のように③の選択肢を中国に選択させれないのならば、アメリカが中国にとらせようとする政策は④の選択肢しかありません。

④の選択肢をとらせれば、中国は輸出すればするほど、価格を高くしていかなければならないので、輸出しにくくなります。物が中国からアメリカに移動しにくくなれば、お金もアメリカから中国に移動しにくくなるわけです。

こう考えると、中国政府が完全に変動相場制を取り入れた場合には、意外と大きく中国元相場は動くんじゃないかなぁと思うわけです。(急激な変動は嫌うので、最初のうちは介入しながら相場をゆっくりと変動させていくとは思いますけどね~)

投稿者 cazper : 2005年4月16日 08:21 | b_entry.gif
     

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