Cazperのつれづれ日記: 村上ファンドの手法を考える

« 博士課程修了者の就職など | メイン | 久々の休息 »

2005年4月24日

panda01.gif 村上ファンドの手法を考える

株主重視の市場に変りつつある市場において、ちょくちょくM&Aコンサルティングの村上世彰さんがマスコミの注目を浴びるようになりました。

村上世彰さんの手法は、剰余金が多く、キャッシュリッチで配当が少ないといった株主軽視の経営をしている企業の株を安くなった時点で購入し、株主提案やプロキシーファイト(議決権獲得闘争)を起こしていきます。そして、株価が高くなったら当然ながら売るわけです。

私は前々から、株主軽視の経営をしている企業とはいえ、村上さんが桁違いの配当金を要求したりするのは「企業のゴーイングコンサーンの精神」に反しているなぁと感じていました。

もちろん当然の事ながら、村上さんの主張は、株主総会の議決で否定されたり、取締役会の反対にあったりすることが少なからずあるわけです。

そして、本日、板倉雄一郎氏のブログを読んでその謎が解けました。

村上さんにとってみれば、株主提案が通らなかったとしても、プロキシーファイトで負けたとしても問題が無いのだと思います。なぜならば、予め企業価値よりも安い株価で株を仕入れておいているからです。

もう少し詳しく言いましょう。
予め現時点における企業価値よりも安い株価で株を仕入れておきます。そうすれば、時間が経って市況が良くなると企業価値は正当に評価されて株価が高くなるわけです。株価が高くなって売れば当然ながら儲かります。

しかし、市況が良くなるまで待つ時間はどれくらいなのでしょうか?1年後かもしれないし、もしかしたら10年後かもしれないわけです。余程長期スタンスの安定株主を目指しているファンドマネージャでもない限りこの戦略は取れません。

そこで、村上氏は、株主提案権を獲得できる株式数を獲得した後、株主提案を行います。そして、マスコミは村上さんの行動を取り上げますから、自分が株を購入した銘柄に注目が集まるわけです。

そうすれば、市場参加者はその株式を評価していきますから、短期的に株価は現時点での企業価値まで買い直される可能性が高くなります。

ある意味で、時間を利用した裁定取引といえるのではないでしょうか?

こうした裁定取引が成立してしまうのは、やはり、ウォーレンバフェットが言うように、「市場とは決して効率的では無い」という証拠なのでしょう。

(日本市場が低迷している限り、ある一定の資本を集めて村上ファンドのようなやり方をすれば誰でも株の裁定取引が出来ると思います。儲けだけを考えるのならば私でもファンドを起こしたいですからね)

投稿者 cazper : 2005年4月24日 17:44 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/247

コメント