Cazperのつれづれ日記: 長期保有株主の増加を狙う企業への疑問

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2005年6月30日

panda01.gif 長期保有株主の増加を狙う企業への疑問

最近、インターネット証券会社が増えて来たお陰で、手軽に誰でも株取引を行なえるようになってきました。そのお陰で、個人投資家の株取引の割合いが増えて来ています。

一時前、金融危機や持ち合い解消によって企業の株価は異常に低くなってしまいました。その状況を変えてくれると期待されたのが個人投資家の増加でした。しかし、個人投資家の増加によって企業の株価が安定するわけではなかったのです。何故ならば、株価にしか興味の無いデイトレーダーが増加したからでした。

そこで、企業側は株主優待を魅力的な内容にする事によって、長期で株を保有してもらえる個人投資家を増やそうとし始めました。確かに、魅力的な株主優待を行なった事により、長期的に保有してもらえる個人投資家の絶対数を増やす事ができました。

しかし、本当に経営者が言うように"長期保有の個人投資家を増やす事が企業にとって良いこと"なのでしょうか?

そもそも、長期保有する個人投資家を増やしたとすると、実質的な浮動株が減ります。そうなると、流動性が減り、株価の変動は激しくなります。その結果、企業の業績が悪化した場合に株価が乱高下するのは目に見えることです。

また、かつて倒産したマイカルのように、企業の業績が悪化すると安い値段で株が買えるために株主優待の魅力が増してきます。そうすると、株主優待の魅力に取りつかれた個人株主が企業業績の悪さを考えずに購入してしまいます。ちなみに、マイカルは倒産しました。


経営者のやるべき事は「企業価値を上昇させることによって、株価を上げた状態で維持して魅力的な企業にし、結果的に長期保有の株主を増やす事」です。

決して「長期保有の(逆らわない)個人株主を増やすことで、経営者に都合の良い企業体を作りあげること」では無い!! のです。

(売上・利益・CFが伸びていないのに、「株主優待を魅力的にしたり、株式分割を繰り返したり、関係者にストックオプションを発行したり、小手先の企業防衛策に走る企業」に対しては、経営者に都合の良い企業を作りあげている可能性を疑うことが必要だと思います。)

投稿者 cazper : 2005年6月30日 00:13 | b_entry.gif
     

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