Cazperのつれづれ日記: アジャイルソフトウェア開発宣言に思う

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2005年7月 5日

panda01.gif アジャイルソフトウェア開発宣言に思う

ソフトウェア開発の現場では、優れたソフトウェアを無駄な作業を省いて「手早く」作ることを主眼として、2001年に開発プロセスの提唱者たちが一堂に会して「アジャイルソフトウエア開発宣言」をまとめたそうです。

アジャイルソフトウェア開発宣言 (Manifesto for Agile Software Development)

わたしたちはソフトウエア開発を自ら行なうこと、また他者へ支援することを通じて、より優れた方法を求めてきました。
そしてわたしたちは、この作業を通じて、以下の様な価値を認めるに至りました。
1.プロセスやツールよりも、個人、そして協力を
2.完全なドキュメントよりも、動くソフトウェアを
3.顧客との契約交渉よりも、顧客との協調を
4.計画に従うよりも、変化への対応を
(左側にももちろん価値はありますが)、私達は右側の価値をより重視します。


ここで、注意して頂きたいのは、ソフトウェアを「手早く」作る手法なのに、画一化ではなくて柔軟性・協調性を強調している点です。

また、この開発宣言に至る過程で注目を浴びたXP(エクストリームプログラミング)では、ソフトウェア開発プロセスにおいて以下の4つを強調しています。

・コミュニケーション
・シンプルさ
・フィードバック
・勇気


メンバーの勇気やコミュニケーションを重視するため「単体テストがうまくいったら鐘を鳴らし皆で喜べ」「お菓子を買って食べながらプログラミングせよ」といった事を真面目に主張しています。

以上のソフトウェア開発プロセスに対しての提唱は、プログラミングのプロセス開発以外の場面でも重要になってきていると思います。とくに、現在のビジネスでは、この思想を取りこむ必要性があると思うのです。

一昔前は、物が足りない時代だったので、一ヶ所で物を大量に生産することが価値創造手段として効率的でした。しかし、物にあふれてくると大量に生産する事よりも、個々人の好みに合わせた多品種小量生産をする事の方が価値創造の手段として合理的になってきました。

大量に生産する価値が高かった時代は、ロボットのようにただひたすら物を生産させる事が重要でした。そのため、厳しい規律を課すことで組織に柔軟性を持たせない方が効率的に生産することが出来ました。
一方、多品種小量生産する方が価値のある時代になると、ロボットのようにひたすら作っても誰も買わないため物余りが生じて仕舞うようになりました。そこで、市場の方向をすばやく読み取り柔軟に開発していこうと企業は体質改善に取り組むようになりました。

今後はますます、アジャイルソフトウェア開発宣言やXPで提唱されている事柄がビジネスの現場でも重要になっていくと思います。
オブジェクト指向でなぜつくるのか(pp.285-291)

投稿者 cazper : 2005年7月 5日 12:00 | b_entry.gif
     

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