Cazperのつれづれ日記: キャッシュフローが重要だとはいいますが…

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2005年7月 8日

panda01.gif キャッシュフローが重要だとはいいますが…

最近は、キャッシュフローが会社の経営に重要だと叫ばれています。そして、JITやTOC等の思想を採り入れて、仕掛品や在庫を出来るだけ減らす事に躍起になっています。

在庫を適切な量まで減らし、スループットをあげて、会社のインカムキャッシュの量を増やすことは非常に重要です。しかしながら、キャッシュフローの重要度は、市況環境に依存するということを意識していない人が多いのではないかと思うわけです。

それでは、キャッシュフローが重要ではない状況例をあげます。
かつての日本は土地が急激に上昇していました。不動産業界は、土地を在庫として所有していれば土地がどんどん値上がっていくので、土地を購入しても売ろうとしませんでした。つまり、在庫の(本質+みかけ)価値の上昇が「借り入れ金利」よりも高ければ、物は寝かせば寝かせるほど儲かるわけです。そして、価格が上昇するという事は、供給不足を表していて、いつでも現金化できる事を意味しています。こういう状況下で、在庫を減らしてどんどん売りまくってしまうと、含み利益の恩恵を受ける事ができなくなります。
(ちなみに、みんなが同じ行動を過度にとったためにバブルが生まれたわけですが)

なんで今はキャッシュフローが重要かというと、在庫の陳腐化が激しく、消費者動向が直に変わりやすく、供給力が世界的に過剰になっているからに他なりません。

そういう目でみると、経済成長が急峻な現在の中国においてキャッシュフロー経営を積極的に導入すべきであるとは言い切れないわけです。その証拠に、上海や北京ではマンションの値上がりを期待してたくさんの人がマンション購入のための抽選会に並んでいるというじゃないですか。彼らは、キャッシュをマンションと言う物質に替えようと必死になっているわけです。

したがいまして、キャッシュフロー経営を信奉するのもよいのですが、何を重要視すれば良いかは、あくまでもその時々の状況で変わって来るという事だけは常に気を付けなければならないと思います。

(ちなみに、バリュー投資というのも、投資家サイドでみると手もとキャッシュを積極的に株式という物体に交換してるんですよね。キャッシュが重要ならば株式を買うことはありえません。なぜ、賢明なる投資家が現金をバリューのある株式に交換してくのかと言えば、購入した株式の本質的な価値が中・長期的に上昇するので、価値の上がっていく株式を積極的に現金化するメリットが無いからです。)

伝えにくい部分なのですが…

投稿者 cazper : 2005年7月 8日 06:59 | b_entry.gif
     

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