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2005年10月31日
楽天とTBS
楽天の行動に対してTBSの企業価値評価特別委員会が動いているようですが、企業価値の判定基準が良くわからないんですよね。TBS側は、統合後のプランを楽天側に提出させているわけですが、TBS側から出てくるのは文句や批判だけで、具体的な判定基準が聞こえて来ないんですよね。
というわけで、ちょっとだけ書きたいこと書きまふ。
| TBSの買収防衛策発動の是非を判断する「企業価値評価特別委員会」の諸井虔委員長は30日のテレビ朝日の報道番組で、TBSに経営統合を提案している楽天の三木谷浩史社長について、「三木谷さんが、いまのやり方を反省して変えていかないと、絶対にTBSとうまくいくことにはならない」と改めて批判した。(2005/10/25 YOMIURI) |
とあるのだけど、規制に守られているTV局に経営統合をしようと新興企業が話合いを持ち掛けたところで、TV局側が首を縦に振るとは思えません。こういう状況だとしても、委員長は話し合ってから行動せよと言うのでしょうか。
| 諸井委員長は「ITビジネスとテレビが融合すると何かいいビジネスモデルが出来ることはあるかもしれない」としながらも、「三木谷さんは自信過剰な部分を反省すべき」と指摘した。(2005/10/25 YOMIURI) |
これもおかしいわけです。何か大それた事をやる人はある種自信過剰で無ければ何も出来ません。しかも、自信過剰かどうか感じるのは各人の主観に依るわけです。ライブドアや楽天のような新興企業が行動を起こすと、どうも当事者同士の感情論にまで発展しちゃうんですよね…。
もっとも、経営的な観点から見れば、楽天の今回の行動は余り賢い方法では無いように思えます。
大前研一氏が指摘しているのですが、今回の楽天=TBSの構図も、AOL=タイムワーナーの構図にどことなく似ています。もし同じ結果を辿ってしまえば、「TBSが数年後に楽天を売りに出す」といったことも起きかねません。
また、元祖しゃちょう日記でも、「テレビ局は地上波デジタルで莫大な支出が控えてるわけだし、多チャンネル化によって、各テレビ局のシェアが低下することは、予想されているわけです。」と指摘しています。
テレビ局のビジネスモデルは、広告宣伝費を利用して、番組を製作(依頼)し、"公共"の電波を利用してテレビに放映する事です。ならば、インターネット局がやるべきは、広告宣伝費や視聴者からの視聴料を利用して、番組を製作し、インターネットを利用してパソコン(将来的にはテレビと同等物)に放映する事なはずです。
製作するだけであれば、テレビ局を買収しなくても出来ると思うんですよね。
そして、インターネット局がテレビ局を飲み込みたいのならば、
●テレビにネット放送を受信できるインターフェースを作るようにメーカー側に働きかけて行く事
●テレビ放送に負けないコンテンツを提供していく事
に尽きると思うのですが…。将来的にはインターネット放送局の方がテレビよりもオンデマンド性がある分だけ有利な気がしますし。
こうしたコンテンツビジネスの方向性がわかって頑張ってるのは、Gyao(USEN)とかYahooだったりするんですよね。まぁ、私的にはTBSを買収するよりは、Geoのような堅い分野でインターネット・オンデマンド事業を軌道に乗せようと努力している企業とアライアンスを組んだ方が良いと思うんですけども…。
投稿者 cazper : 2005年10月31日 20:37
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