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2005年11月24日
大手銀行の最終利益が過去最高とは言いますが…
大手銀行の最終利益が過去最高になるそうです。
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大手銀6グループの中間、最終利益前年比21倍の1.7兆円 大手銀行6グループの2005年9月中間決算が出そろった。不良債権処理が進んだうえ、手数料収入など本業のもうけも増え、6グループはそろって連結最終黒字を確保。合計の連結最終利益は約1兆7300億円と前年同期の21倍に急増した。06年3月期の最終利益も前年実績の2.5倍となる約2兆6000 億円と過去最高に達する見通しだ。 (NIKKEI.NET 2005/11/24) |
テレビとかニュースでは、銀行の体力が回復してきたと言ってますが・・・私はちょっと疑問を感じるんですね。
まず一般的な企業の話をします。企業の運営資金というのは直接金融と間接金融で成り立っているわけです。直接金融といえば代表的なのが株で、間接金融といえば代表的なのが銀行融資や一般社債です。
一般企業は企業活動する上で、銀行融資に対する数%の利子を返済しなければならないだけではなく、株主に対する期待収益率に応えていかなければならないわけです。ちなみに、一般的には株主が期待する収益率の方が銀行融資の利子よりも高く設定されます。
それじゃ、銀行を見てみると。銀行の運営資金は、預金者からの預金と株主からの投資資金でなりたっています。したがって、銀行は預金者と株主に対してリスクにみあったリターンを返す努力が課されます。
しかーし、銀行は日銀のゼロ金利政策を背景にして普通預金の金利をホボ0%にしているわけです。これによって、銀行はホボ0%で国民から借り受けた資金+(日銀からゼロ金利で借りた資金)で、企業に貸し付けて利子を稼いでいるのです。その稼いだ資金はどこに還元されるのかといえば、銀行の資本の部に計上されていきます。つまり、株主利益率が向上するわけです。
これを、よーく考えると…日銀の政策によって、預金者が本来受けるべき富が株主サイドに流れているように思えるわけです。
だいたい、投資信託等で手数料収入が増えたとは言っても、その運営資金は「預金者+株主」で構成されているわけですから、その収入の一部は「ゼロ金利の歪み」を修正するために利用されるべきだと思います。
とは言うものの、現実に大多数が普通預金を未だにしているわけでして、その歪みを長引かせているのも預金者自身の行動だったりするんですよね。と言うことで、歪みに気づいた人は、各々が合理的に動くしかないんでしょうね…。
投稿者 cazper : 2005年11月24日 23:33
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