Cazperのつれづれ日記: 模倣・便乗・省略

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2006年3月 4日

panda01.gif 模倣・便乗・省略

発明家たちの思考回路 発明家たちの思考回路
コースラは、貧しい国を豊かな国にする方法として実証済みのモデルが三つあると考えている。模倣、便乗、省略の三つだ。模倣とはアイデアや技術や手法を外国から盗み、それを改良して自国に適用することである。アメリカは建国後の数十年でイギリスとフランスから産業革命の秘訣を盗み取り、工業経済を築き上げた。その200年後に日本が、さらにのちには韓国がアメリカの製造業をまね、低コストで高品質の製品をつくって発展した。現在、中国が同じ道をたどっている。一方、インドが実行しているのが便乗だ。コストの低さを活かして製造業とサービス業を誘致することで富裕国の経済に乗じているのである。そして、不要なテクノロジーは飛ばして新しいものだけを取り入れるのが省略だ。ソ連の支配から解放されたフィンランドが無線通信などの新産業で急速に発展したのが格好の例だろう。


先進国の中には、「模倣されるのはケシカランので盗まれないように努力すべき」だという議論が沸き起こるのだけど、模倣されないように頑張っても無駄である事の方が多いのです。というのも、例えば日本が中国に技術を盗まれたく無いと頑張ったとしても、他の先進国が資本提携や技術供与をしてしまえば、技術供与した国が利を得ることができるからです。(ある種の囚人のジレンマ状態なわけです)

富むための方法として便乗するのは王道ではないでしょうか。便乗というと言葉が悪いですが、便乗するためには市場の流れを常に読んでいなければ出来ないわけです。例えば楽天という企業もインターネットが爆発的に普及するときに始めたからこそ、ここまで大きくなれたわけです。今、楽天が同じビジネスを展開させようとしても無理なわけです。

省略というのは省略できない国に比べると新たな効率性を生じさせます。中国の経済発展は携帯電話技術の確立の後に生じたので、中国は固定電話よりも携帯電話の普及率の方が高いわけです。そうなれば、無駄に固定電話網に投資をしなくて済みます。(日本はISDNに巨額の資金を投じたため、ADSLへの切り替えが初期段階で大分遅れましたし)


P.S.
模倣・便乗・省略って別に貧しい国が富むためだけの手法ではないですよね。人が成長するときにも、模倣は重要だし、便乗して波に乗るのも重要だし、無駄な事は省略していく姿勢も何気に必要だからなぁ。

投稿者 cazper : 2006年3月 4日 01:28 | b_entry.gif
     

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