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2007年4月18日
「テーマの知恵」ではなく、「メソッドの知恵」の棚卸しをする
以前から、私はオブジェクトではなくシステムに興味があると書いてきています。
システム好きな人間にとってやられると辛い質問は、「何が好きなの?」だったりします。
車好きであれば「ホンダの○○」といった返答ができるのですが…
システム好きな人間だと「車が動くシステムが好き」となるわけです。車種が好きなわけでも、エンジンが好きなわけでもなく、それらの組み合わせが好きなのです…。更に言えば、車じゃなくても電車であろうが、ロケットであろうがシステムであれば好きなのです。
ただ残念なことに、「車が好き」というのは多くの人にとって納得されやすいようなのですが、「どんな物であろうがシステムが好き」というのは理解されにくいと感じます。
ところが…これからの時代は、このような嗜好をする人に追い風が吹いてきそうです。
その理由が昨日読み終えた「プロフェッショナル進化論」に書いてありましたので、紹介しておきます。
自分のプロフェッショナル・フィールドを広げる安易な方法など存在しないが、一つ、心に置いておくべき、まったく違った発想の「フィールドの広げ方」がある。 それは、何か。 自分の仕事を「縦」ではなく、「横」にしてみる。 その方法である。 言葉を変えれば、自分のプロフェッショナルとしての力量を、「テーマ」から見るのではなく、「メソッド」から見るということである。 分かりやすい例を挙げよう。 例えば、いま、永年、化粧品の訪問販売を行ってきたセールスマンがいる。 このセールスマンの仕事の「テーマ」は、当然のことながら「化粧品」である。 従って、このセールスマンは、永年の仕事を通じて、「化粧品についての知恵」を数多く身につけている。 例えば、お客の顔を見ただけで、肌の乾燥具合や荒れ具合が分かり、熟練のプロフェッショナルならば、さらには、体調や健康状態、精神的ストレスまで分かるかもしれない。 しかし、このセールスマンの仕事を、もし「メソッド」という観点からみるならば、このセールスマンは、実は、まったく別な「知恵」を身につけていることが分かる。 「訪問販売についての知恵」である。 例えば、家の玄関の前に立っただけで、その家の家族構成や裕福さなどが分かり、玄関が開いてその家の主婦と挨拶を交わしただけで、相手の忙しさや、精神的余裕、人柄や気質、さらには好みやセンスまで瞬時に感じ取るかもしれない。 (中略) 最も応用が利くのは、後者の「メソッドの知恵」なのである。 (中略) 例えば、著者自身も、本来の専門分野は、「テーマ」の観点から見るならば、「エネルギー問題と環境問題」である。大学院で研究したテーマも、そのテーマであり、民間企業の仕事として取り組んだテーマも、そのテーマである。 しかし、現在の著者のプロフェッショナル・フィールドは、「エネルギー問題」でも、「環境問題」でもない。現在の著者のフィールドは、シンクタンクとしての「新たな知の創造」であり、「ビジョンやコンセプトの策定」である。(p.126-128) |
投稿者 cazper : 2007年4月18日 18:26
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