Cazperのつれづれ日記: 【中国】太陽光発電よりも風力発電ですが・・・

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2009年6月 7日

panda01.gif 【中国】太陽光発電よりも風力発電ですが・・・

たまにはニュース性のあることも書いてみますか・・・

今日本では半導体業界がこぞって太陽電池パネルの生産をしようと設備投資を増やしています。政府も太陽電池が売れるように電力会社による買い取り価格を上げさせようとしております。


お隣の中国ではどうなっているのかというと、大手の太陽電池製造メーカは存在するものの、国としては太陽光発電よりも風力発電に力を入れているのが実情だったりします。

中国、世界第4位の風力発電大国に

 現在、中国の風力発電の設備容量は1200万キロワットを超えて、アメリカ、フランスとスペインについで世界で4番目の風力発電大国となった。

 これは、中国科学技術協会の陸延昌副主席が第5回中国エネルギー戦略ハイレベルフォーラムで明らかにしたものである。その際、陸副主席は「去年末までに、中国は1万台以上の風力発電ユニットを設置し、200カ所余りの風力発電所を建設した。去年、風力による発電は128億キロワットアワーとなった。 2020年になると、その設備容量は8000万から1億キロワットになる見込みだ」と述べた。(人民網:May 25 2009)

すでに世界で4位の規模になっているのです。

さらに世界的不況を受けて中国政府は風力発電の設備計画を大幅に上方修正してきました。

中国、風力発電能力を20年に8倍に 政府が支援、10兆円投資

 【北京=多部田俊輔】中国政府は2020年に風力発電能力をいまの約8倍の1億キロワット超に増やす。発電設備メーカーや発電会社への支援に乗り出す構えで、総投資額は10兆円規模になる見通し。温暖化ガスの排出抑制につなげるうえ、減速する中国経済のけん引役に位置づける。日本メーカーを含めた関連企業の商機も広がりそうだ。

 中国国家エネルギー局が年内にもまとめる新エネルギー産業振興計画に数値目標を盛り込む。「20年末で3000万キロワット」の既存計画に比べ3倍以上の上方修正になる。(NIKKEI NET 2009年06月07日)


こんな計画を知ってか知らずか、中国風電(00182.HK)の株価が爆上げしております。2年前までは社名が香港薬業で漢方系の単なる製薬会社だったわけですが・・・。

中国風電は風力に特化した電力会社だからこそ注目は浴びているのですが、他の大手電力会社も当然の事ながら風力発電に手を出してきております。
●華能国際電力(00902.HK)・・・啓東風電の株式を買収。甘肅省第2風力発電所の建設。
●香港電灯(00006.HK)・・・華能と共同で中国雲南省と湖北省楽亭にそれぞれ48メガワットと49.5メガワットの風力発電所を建設
●中電控股(CLP)(00002.HK)・・・7.3億香港ドルで買収した瑞豊Roaring 40s社の風力発電業務が、4月末までに完成。
●広東電力(200539)・・・広東粤湛江風力発電公司(湛江風電)へ追加出資。
●中国国電集団・・・傘下の国電竜源電力集団公司が天津市大港区に海上風力発電所を建設。

何故ここまで各社が積極的に風力発電に力を入れるのかと言うと、今までエネルギー供給手段を石炭・石油に頼っていたため、昨今の資源価格の高騰によって利益を損なっていたためだったりします。


当然ながら発電各社がこぞって設備投資に乗り出せば、設備会社に陽があたるのは言うまでもありません。
●東北電気発展(00042.HK)
●東方電気(01072.HK)
●上海電気(02727.HK)
●哈爾浜動力(01133.HK)
●高速伝動設備(00658,HK)
●中国中材(01893.HK)


他に地域的に注目しておきたいのは、前から風力発電が建てられまくられている内モンゴル自治区、新彊ウイグル自治区、そして政府として技術開発拠点としようとしている天津でしょうか。


とまぁ、エコやクリーンエネルギーという名の下に風力発電がもてはやされているのですけれども、以前計算した際に風力発電に対するROIは数%ぐらいだった記憶がありますので、人件費の安い中国で設備投資が行われたとしても、利益率は低いままで収まるような気がします。だからといって、レバレッジを掛けていくような会社があれば、それはそれで問題ですし・・・。中国の場合はあくまでも風力発電は石油・石炭が高騰した際のリスクヘッジなんだろうなぁというのが個人的な感覚です。


一方で・・・風力発電よりも注目すべきエネルギー源は(前から書いてますけれども)天然ガス(LPG)です。

液化天然ガス:2010年に730万トン輸入へ

  石油化学工業規画院の白頤副院長は天津市内で開かれたフォーラムで「中国の2010年の液化天然ガス(LPG)の需要量は2620万トンに達するが、生産量は1890万トンにとどまり、730万トンを輸入する必要がある」と語った。

  また白氏は「北京市、上海市、広東省広州市といった大都市では風力発電などクリーンエネルギーが拡大しているが、中小都市ではLPGへの需要が依然として強い」と述べた。12日付で新華社が伝えた。(サーチナ 2008/05/12)

中国石油天然気の子会社である崑崙燃気が親会社のガス資産を取得して天然ガス事業を地味に強化してきてますし、今後も世界的に天然ガスの動向には目が離せません。


PS1
気になるところでは、中国電力新能源(00735.HK)ですかね。何せ親が中国海洋石油(CNOOC)(00883.HK)ですから。何気に風力発電にも力を入れています。「甘粛省で風力発電プロジェクトを展開

PS2
発電とは関係ないけど、電力以外の国家プロジェクトに電車があります。その風に乗っているのが、中国南車(01766.HK)と言われております。注目されて株価は上がっておりますが直近の成績は減益。これと同時に注目されるべき地鉄銘柄は株洲南車時代電気(03898.HK)だと思います。重電技術は電車とは切り離せないものですから。パワーデバイスは電車だけではなく、ハイブリッド自動車や電気自動車では必須な物となっていくはずなんですよねぇ~。

投稿者 cazper : 2009年6月 7日 08:58 | b_entry.gif
     

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