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2009年7月 4日
【素材】リチウムイオン電池とニッケル水素電池
このところ2次電池製造関連の企業の株価が吹いたり、吹きすぎて沈んだりと注目を浴びているようです。バフェットも中国の電池会社BYDを買収していたりしますし。
車もガソリン車からハイブリッド車・水素自動車になり必ず容量の大きな電池が必要になります、そして何よりも電池は消耗品でして、今後も電池の需要は伸びていくと考えて間違いないと思います。
2次電池は現在のところニッケル水素電池とリチウムイオン電池が双璧をなしており、それに使われるニッケルとリチウムはレアメタルです。レアメタルはその名の通り希少な存在ですから、需要が増えれば他のベースメタルに比べて高騰すると考えて間違いないと思います。
ニッケル水素電池は、リチウムよりは安いニッケルを利用している反面、メモリー効果が生じるし、自己放電も起き易い性質があります。それでも、リチウムのように爆発する危険もそれほど高くなく、原料が安いことから大容量を必要とするハイブリッドカーでは主流となっております。
こうした背景を元に電池材料としてのニッケル素材への需要は今後も強くなるのは自明でしょう。そこで、ニッケル鉱石生産を行なっている企業を探してみました。
ニッケルの鉱石生産を行なっている企業トップ10は
企業名(国名):生産量(千トン) : 世界シェア(%)
① Norilsk(ロシア) : 239.0 : 18.53
② Inco(カナダ) : 168.5 : 13.06
③ WMC(豪州) : 117.7 : 9.12
④ Noranda(カナダ) : 76.5 : 5.93 ・・・ Xstrata PLC傘下
⑤ PT Antam(インドネシア) : 60.0 : 4.65
⑥ Eramet(フランス) : 60.0 : 4.65
⑦ State of Cuba(キューバ) : 55.0 : 4.26
⑧ BHP Billiton(豪州) : 48.0 : 3.72
⑨ Anglo American(イギリス) : 46.0 : 3.56
⑩ State of China (中国) : 40.0 : 3.10 ・・・ 新シン鉱業(シンシンマイニング、03833)等
(出典:JOGMEC)
となっております。ただし、気をつけなければならないのは、ニッケルは電池素材だけではないということ。鋼材を強くするためにもニッケルは利用されており、電池需要だけでニッケルへの需要圧力が強くなると考えてはいけないという事。
一方、爆発性が高いものの高容量のバッテリーとして開発が進んでいるのがリチウムイオン電池でして、その素材のリチウムは電池の需要の高まりとともに総需要自体が強くなっていくと思われます。足元では、今までの需要を引っ張っていたデジタルカメラの需要が弱くなっているので駄目でしょうけれども、自動車への搭載が本格化する際には需要が逼迫する可能性があります。(あくまでも可能性・・・)
リチウム生産を行なっている主な企業は
① SQM(チリ)
② Chemetall(ケメタル)(ドイツ系企業傘下←Rockwood傘下)
③ FMC(アルゼンチン、米国)
のようでして、世界生産の6割を占めているようです。(出典:JOGMEC)
ちなみに、中国企業だと紫金砿業(2899)が鉱山を保有しているようです。四川省尼科国润新材料有限公司(CITIC系)もリチウム関係ですね
個人的にはリチウム市場には注目をしておりまして、チリの会社の株価を見ていると高すぎるなぁというイメージが強いです。ただし、中国のリチウム生産メーカーが上場してきた際にはチェックしていきたいと考えております。鉱山だけではなくて、応用製品製造能力と消費能力の高い中国は理想的なマーケットになりますからねぇ。
投稿者 cazper : 2009年7月 4日 11:58
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