Cazperのつれづれ日記: ドイツ系と資本提携して対等な関係は築けない(一概には言えないが)

« 電車遅延による航空機に乗り遅れる際の保険は無いものなのか? | メイン | この期に及んでも夏服が欲しい »

2011年9月19日

panda01.gif ドイツ系と資本提携して対等な関係は築けない(一概には言えないが)

[晴]
今日は敬老の日ですが、基本的には平日的に過ごしていくように決めております。


さて、「VW、スズキを子会社化の可能性 独誌報道」というニュースが昨日から出ております。

「両社は2009年12月に資本・業務提携を結び、VWがスズキ株約19.9%、スズキがVW株約1.5%を保有している。しかし、スズキは12日、対等な関係を維持できないとして提携を解消する意向を発表した。」


一概には言えませんが、ドイツ系の企業に出資をしてもらって対等な関係を築こうとするのは相当難しいと考えなければならないと思います。特に相手がドイツ内で有名であれば有るほど・・・。

スズキ会長は「文化的な違いもあったのかもしれない」と発言をしていますが、ドイツ系の企業で働いた経験のある人ならば多くの人が「ドイツ系で働くのだけは勘弁」と言っている通りでして、文化・考え方は相当違います。


まずは、ドイツ色を出している企業は経営陣が「博士 Dr.」で固められております。VWの経営陣も博士が多いです。日本企業は下積みをしながら仕事上有能な人が昇進・昇格していきますが、ドイツ系は学歴の高い人は最初から経営幹部になるキャリアプランが組まれます。そのため、頭脳明晰だけど現場経験が無い人もまぁまぁ多く、現場には理解できない経営判断をする事が多いです。

また、学歴主義の弊害なのか、現場叩き上げだけで優秀だけれども学歴が低いとLook down(見下す態度)される事があります。低学歴の人を見下すだけならいいのですが、基本的には低学歴の人は上位職に昇進・昇格していく事が難しいです。日本人には、学歴主義の感覚が分からないかもしれませんが、ドイツではDr.になると相当丁重に扱われます。(厳密に言うと、ドイツ国内ではPh.D.とDr.が違うように扱われているようです。この記事を見てもドイツの考え方が閉鎖的である事が窺い知れます)


そして、民族主義が未だに残っているとは思えないのですが、アジア人を見下しているような思考を持っていることです(これは私が感じるだけなのかもしれませんが)。アメリカ企業の場合、民族主義があるとはいっても、アメリカそのものにアジア人がめちゃめちゃいることもあるし、優秀な大学を卒業したアジア人が沢山アメリカにいるので自然とアメリカ企業の経営幹部にアジア系が増えていっております。(そういう意味では、残念ながら日本企業はアメリカ系と提携した方がまだマシです。)


さらに言うならば、今回の持ち合いのようにVW側は19.9%程度の出資、スズキ側は1.5%程度の出資となっております。これではVW側がスズキに対して発言を強めるのは目に見えております。日本人は情や心で協定が結べるものと信じておりますが、欧米はそんなのは関係なく理詰めで物事を判断してきますから、今回の出資形態ではVWが発言を強めてくるのは明らかです。


あ、あと忘れてはならないのが、ドイツ系企業はトップダウン型になるので上司の命令に絶対服従ですし、与えられた目標に関しては何がなんでも達成しようとしてくることです。だから、こんな人の対応していると融通の効かない事が多数出てきてストレスを抱えるだけとなります。


てわわけで、個人的な感覚としては、ドイツ系企業に資本を提供してもらうならば完全に服従する事を前提にした方が良いし、少なくとも提携にあたっては自分たちの企業の経営陣を博士号やMBAで固めておかないと言われるがままですね。そもそも、提携なんてしない方がマシだと思います。


PS.
ちなみに、博士号、MBA等の学歴に重きを置かないのは日本ぐらいかもしれません。中国でもMBA等を経営陣が持つことによって企業の信用がマシ、政府からの仕事を受注しやすくなったりすることは生じております。

投稿者 cazper : 2011年9月19日 06:28 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/3044

コメント