Cazperのつれづれ日記: シャドーバンキングとソーシャルレンディング

« 日本のビットコイン取引価格は高い | メイン | プラスチル Made in CHIAN (not China) »

2015年4月12日

panda01.gif シャドーバンキングとソーシャルレンディング

WSJのニュースを見ていたら「拡大する影の銀行のリスク―IMFが再度の警告」とありました。シャドーバンキングって聞くと中国がすぐに思いつくのかもしれないのですが、これは何も中国だけではない気がします。

2008年の金融危機を見直すと、いろいろな問題があったにせよ、サブプライムローン問題が一つの鍵になっています。信用の無い人に貸し出すと貸し倒れリスクがあるので、複数の人の人の貸付債権を纏める事で、1人が貸し倒れても、まだ返済できる情況を作り出し、貸し倒れリスクが低くなったとみなして、格付けを上げる。その債権を複数の人に販売したが、債権販売会社は債権を売る際の手数料収入が売上となるので、個人の信用調査も甘くなり、格付けも甘くなり、ひたすら売れる債権を作り出しました。買う側も、高い利回りを求め、信用の低い債権でも利回りが高ければ、どんどん購入していきました。しかし、一度、土地の値段が下がり始めると、貸し倒れる人が想定以上現れ、債権の焦げ付きが連続して発生したってな感じです。

金融危機後は信用収縮していったのですが、その後台頭を現してきたのがレンディングクラブに代表されるようなソーシャルレンディングです。別名でP2P(個人から個人への貸付)やP2C(個人から企業への貸付)のレンディング形式が広まってきております。(日本では広がりを見せていないですが)

中国でも理財商品という形で以前から信託会社が資金を集め企業に貸し付けるという形式が多かったのですが、信託会社が集めたお金がどんな会社に貸し付けられているのかも見えづらいという事もあり、2013年頃からP2PやP2Cの貸付サイトが急速に人気を集めております。P2PやP2Cの何が良いのかといば、貸し倒れリスクをまともに貸付人がうける代わり、信託会社等を通してお金を貸すよりも高い利回りを求めることができる事です。もちろん、ソーシャルレンディングの運営側も貸し倒れリスクを貸付側に一方的に押し付けると、資金が集まりにくいことを認識しており、間に担保会社を入れたり、運営側自身がある程度の保証金を積むことで、貸付側のリスクがほぼ0になる事を謳っております。(理財商品の場合は、理財販売会社がリスクを負わないので貸し倒れたら即貸付側にリスクが来ます。しかし、今までの所、政府が資金を供給して元本割れを防いでいるようです。)

問題は、P2PやP2Cの形式では、個人が貸付先の信用調査を本来ならばしなければならないのですが、個人に信用調査をする能力があるのかという点です。そのため、運営サイドで格付けをすることになるのですが、運営サイドは個人が貸し出した先が倒産しようがどうなろうがリスクはありません。そして、貸付先を多く紹介していけば運営会社の収入が増えていきます。当然、信用調査なり格付けは甘くなります。

というわけで、ソーシャルレンディングが次の信用拡大の一端を担っていると思っており、当然、これらのお金は、銀行でお金を調達できない人やし難い人に貸し出されて行くことになるので、シャドーバンキングの問題は世界的にまた広がっていきそうだなぁと思うわけですね。その中でも中国はとてつもなく大きそうですが。

投稿者 cazper : 2015年4月12日 10:43 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/3518

コメント