Cazperのつれづれ日記: 哲学の無い研究者はどうかと思います。

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2005年3月12日

panda01.gif 哲学の無い研究者はどうかと思います。

学問の世界での最上の称号はPh.Dなのですが、これを略さずに言うと「Philosophiae Doctor」。つまり、哲学博士となります。

Philosophyという語源をAlcで調べると「人生哲学{じんせい てつがく}、考え方{かんがえかた}、考え、持論{じろん}、主義{しゅぎ}、信条{しんじょう}、理念{りねん}、人生観{じんせいかん}」という意味が出てくるわけです。

こういう側面から見ると、研究する際に必要なのは、研究者の人生哲学ということになるわけです。しかしながら、Philosophyという部分を学ばない研究者が増えている気がしてなりません。

最近は不景気の影響も手伝って、手に職をつける事が重要という風潮となり、大学へも即戦力の人材を求めるようになってきているのは分かります。しかし、手に職をつけるだけならば、何も大学研究機関で教える必要は無いと思います。そうれはなくて、大学研究機関は研究・開発の根底にながれるPhilosophyを学ばせることが重要だと思うわけです。

●ロボット研究開発の例
最近は2足歩行ロボットを皮切りに、癒し系ロボットや警備ロボットの研究・開発が盛んに行われています。

しかし現実には、本当にロボットが必要なのか?という部分にロボットを適用しようと頑張っている研究者がいるようです。

これは東工大のロボット研究をやっている教授が問いかけていたのですが、
「トータルリコールという映画で自動運転のタクシーの運転手がロボットで出てきているが、本当にタクシー運転手にロボットが必要なのか?」
もちろん、答えはNo-です。タクシー自体に自動音声認識機能を導入して、運転席をなくしてしまった方が合理的なわけです。

現実に目を向けると、こういう映画を馬鹿に出来ない研究・開発が行われていたりします。例えば、受付嬢をやってくれるロボット等が良い例ではないでしょうか?

受付嬢の存在意義って何か?という部分を考えないからこそ、受付嬢ロボットという物を研究・開発してしまうのだと思います。受付嬢の存在意義って、場所案内情報提供と社内への取次ぎなんですよ。これって、別にロボットを作らなくてもできますよね。

こうした部分を考えれば、受付嬢に代わるロボットを作るのではなくて、受付カウンター自体をインタラクティブな装置に変える研究が行われるべきなのです。

これは、ロボット研究者が、ロボットありきで何事も考えているからではないでしょうか? 現代社会におけるロボットの有意義性を深く考えていないからこそ、こういう事が起こるのだと思います。


●ライブドアとフジテレビへの批判
ライブドアとフジテレビによるニッポン放送株争奪戦での批評は色色な方々がやっておりますが、そのなかで
「ライブドアが脱法行為をしたのだから、ニッポン放送の企業防衛方法は今回は認められるべきだ」といった理論を展開させる研究者が居ます。

しかし、これでは、相手が殴ってきて傷害を負わされたから、相手になにをしても今回は正当防衛として認められるべきだ と言ってるのと変りません。

もし批判をするならば、「ライブドアが脱法行為をしたか?」と言う問題と「ニッポン放送の企業防衛策は合法か?」という問題は切り分けなければならないと思います。問題を切り分ける能力というのも研究者に求められる能力の一つだと思うわけです。

さらに、考えなければならないのは、今後どういう社会を作るべきか?という事を踏まえた発言をしなければならないと言うことです。その場限りの発言をするのは、哲学的な部分が欠落していると思います。


今は大学合格シーズンですが、理系志望の人がインタビューに答えているのを見ると「研究者になりたいです」という声が多く聞かれます。彼らには、手前の技術よりも、過去・現在・未来を踏まえて、どういう枠組みが世に必要とされるのか、どういう枠組みが自分で作らなければならないのか? というのを考える力をつけてもらいたいものです。

(あ、自分もそういうこと考えていかにゃなりませんね(>_<))

投稿者 cazper : 2005年3月12日 08:24 | b_entry.gif
     

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コメント

あー、僕にとっては耳が痛いです。
僕にはそんな大きな枠組みは見えません。
手前のことを片付けるのに手一杯になってしまいます。

もっともっと考える力をつけなければなりません。

投稿者 bomber : 2005年3月13日 16:08

台湾から帰ったらもう香港旅行かぁ。香港へは結構行ったので、おすすめを言っておきます。
ノーマル路線では、ビクトリアピークの夜景と食べ物。夜景は、定番のmust。うまい飲茶と言えば、金鐘にあるPacific Place内の采蝶軒(ZEN)が店内きれいかつめちゃうまかった。
マニア路線では、映画館と銀行。映画館は、日本より早く上映される洋画がたくさん。銀行ではオフショア投資用に口座を開く。パスポートがあれば簡単に口座を開ける。HSBCかHang Sengあたりがメジャー。私もHSBCの口座あるけど、投資勉強するひまないので、あまったHK$を置いてあるだけorz。

投稿者 Vivace : 2005年3月14日 08:58

>bomber
Bossを見ていると、感じるんだよね。全て学ぶところがあるなぁってさ。

俺は、今後も自分で鍛えて行かないとだめだなぁ。

>vivace
香港は実質1日の観光なんだぁ。
あとは、広州とシンセン1日。マカオ1日という感じ。
かなり特急旅行…。てか、観光じゃないのかも、これ…。

ビクトリアピークの夜景の夜景はいきたいかな。
HSBCかぁ、カナダにいたときにHSBCも開いておけばよかったなぁ。

投稿者 Cazper : 2005年3月14日 11:33

おくればせながら、happy birthday。
てか、もう香港いくのか。忙しいねぇ。have a nice trip。

投稿者 Vivace : 2005年3月15日 07:42

ういうい、それじゃ行って参ります。

あぁ、暖かいところにいけるのって幸せ(笑

投稿者 Cazper : 2005年3月15日 12:23