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2005年3月11日
予想通りライブドアの1戦目勝利
ライブドアによる「ニッポン放送の新株予約権の発行」の差し止め訴訟に関して、地方裁判所がライブドア側に有利な判決を下しました。
マスコミでも騒がれていますが争点は3つ
①新株予約権は有利発行か?
②新株予約権は不公正発行か?
③ライブドアの株取得は違法か?
①に関しては、ニッポン放送側の主張が通りました。つまり、今回の新株予約権の発行は有利発行では無いとの判決が出ました。これは、磯崎氏のBlogでも指摘されていたとおりです。
②に関しては、ライブドア側に軍配が上がりました。つまり、今回の新株予約権の発行はフジテレビに対してあまりにも不公正な条件で発行しているというわけです。
③に関しては、ライブドア側の株式取得に関して違法性は無いと判断されました。
これらの判決の中で3番目の判決が今後重要になってきます。
現在ニッポン放送は、差し止め判決で負けたとしても、次の対抗策として、ライブドア側が時間外取引で大量取得した際の株式の名義書換をやらないと言っているからです。
裁判所が③に関して、ライブドアの取得方法に違法性が無いと判断すると、ニッポン放送は名義書換を拒否する理由がなくなってしまいます。
もし、拒否をした場合、ライブドアによってニッポン放送の取締役達が個人として訴えられることになります。
それでは、これでライブドアは安泰か?というとそうでもなさそうです。
というのは、
①ニッポン放送側が地方裁判所に異議申し立てをするから
②時間を稼いでいる間にニッポン放送の子会社を分解してしまえるから
です。
①に関しては今後マスコミが騒ぐでしょうから書きません。
②に関して書いていきます。
ニッポン放送が子会社をフジテレビに売却してしまう可能性は否定できません。
「何故、それがライブドア側にとって不利なのか?」といえば、ニッポン放送傘下の子会社は未公開企業ですから、企業価値が市場価格よりも下回る金額で評価されやすいからです。
そういう状況で、ニッポン放送がフジテレビに子会社を売却すれば、ニッポン放送にはラジオ放送局本体と微々たるお金しか残らなくなり魅力の無い会社となりかねないからです。
(何せ、こんなに話をこじらせたわけですから、もしライブドアがニッポン放送を傘下に収めれた際には、現取締役は全員辞職するでしょうしね。辞職するからには、あらゆる手段を使ってくるのは見え見えですよ)
こういう姑息な手段をニッポン放送が使わないことを祈ります。
(現取締役は、企業価値向上をうたっているわけですから、ニッポン放送の株主価値を毀損する行為をとった際には、言ってる事とやっている事が違くなるわけですし)
ともあれ、話がこじれないためには、ライブドアが早く株式を50%取得しなければならないでしょう。
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ライブドア、重要資産の保有継続をニッポン放送役員に要請
ライブドアがニッポン放送の全役員あてに、同放送が自社の重要資産を他者へ売却せず保有し続けるよう求める文書を12日、発送したことが明らかになった。買収企業が入り込む前に資産価値を減らす防衛策「クラウン・ジュエル」を実施しないよう、くぎを刺す狙いと見られる。 ライブドアは11日までにニッポン放送株を議決権ベースで約47%取得。東京地裁が同日下した同放送のフジテレビジョンに対する新株予約権発行を差し止める決定を受け、同放送株の過半数取得を目指している。 ライブドアの懸念は、ニッポン放送に役員を送りグループ経営を始める前に同放送の資産価値が毀損(きそん)すること。同放送が持つフジ株や子会社のポニーキャニオンなどをフジサンケイグループの他社などに売却されると、買収の意味が薄れるからだ。 ニッポン放送が重要資産を売却した場合、ライブドアは大株主として同放送の役員を相手に株主代表訴訟を起こす考えもある。事前に文書で要望を伝え、注意を喚起する思惑がある。 (nikkei.co.jp March 13 ,07:07) |
投稿者 cazper : 2005年3月11日 17:55
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トラックバック時刻: 2005年3月11日 21:57
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トラックバック時刻: 2005年3月12日 14:52
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トラックバック時刻: 2005年3月13日 10:28
コメント
裁判所の決定に関するポイント、Cazperさんが一番分かりやすく解説されていたので、紹介させて頂きました。どうもです!
手打ちの動きが急ですね。もしかしたら、ある程度、落としどころが見えてきた、っていうことなのかもしれませんね。
投稿者 Uジロー : 2005年3月12日 21:02