Cazperのつれづれ日記: 著作権保護の目的は業界・企業保護なのか

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2005年5月20日

panda01.gif 著作権保護の目的は業界・企業保護なのか

JASRACが文化庁に対して「死後70年までの間」となっている著作権保護期間の延長や、私的録音補償金制度の対象機器に関する要望などを行なっているそうです。

でも、何故 著作権保護期間の延長を求めているのでしょうか?

まず、著作権法の第一条(目的)を見てみますと。
「この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及び隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする」

と書いてあるわけです。JASRACは何をもって「死後70年までの間」という期間を延ばしたいのでしょうか? 現状の70年という期間でさえ、著者の孫の代まで財産権を遺す事になり、長すぎる気がするわけです。(下手したら曾孫の世代まで財産権が遺ります)

(「J2さんの御指摘で50年を70年に延長しようというのがJASRACの主張との事です」私の記憶ミスでした。)

そんな状態なのに、JASRACが更なる権利期間の延長を求めると言うのならば、「権利期間の延長によって文化の発展に寄与する」という根拠を示すべきだと思います。
(ただ単にアメリカのマネをするべきでは無いですし)

著作権というのは著作にたいしての権利なわけですが、著作自体は単なる情報なわけです。最近は、インターネットによって情報というのは全世界に一瞬で拡がっていきます。この手の情報に対して規制をかけようという発想自体が時代遅れの人達の考えになります。
なんというか、JASRACの行動を見ていると、中国政府が国民に新彊ウイグル自治区の情報を与えないように情報統制しているのと同じように思えて来ちゃいます。


あと、JASRACは「私的録音補償金制度の対象機器」の拡大を唱えているわけですが、情報器機に制度を適用させようと言う発想自体が間違えてる気がするわけです。例えば、MP3ポータブルプレイヤーを持っている人は、大概バックアップでCD-Rに保存していたりするわけです。もし、JASRACの主張がまかりとおってしまうと、JASRAC側が到るところで補償金の二重取り、三重取りを行なっていることになります。
当前のことながら、余計に取られたお金を返すような事はしません。

なんか見ていると結局業界団体は「文化の発展」なんて考えてないで、如何に「業界の発展(搾取)するか」しか考えていないように思えて来ます。

投稿者 cazper : 2005年5月20日 00:52 | b_entry.gif
     

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コメント

「文化の発展」なんて間違いなく考えていないでしょうね(笑)。

既存の権益をいかに最大化していくか---7つの習慣的に言えば金の卵を産む鶏にいかに無理矢理多くの卵を産ませるか---という発想は、短期的には痛みを伴わない極めて効率の良いやり方に見え、特にイノベーションを要求されないこの手の業界団体では、そうした方針を採用したくなる誘惑は非常に大きいわけですが、最終的には音楽関係の著作権団体がそうなりつつあるように、「金の鶏」の寿命を自ら縮める結果になりがちだと思います。

無理のない規模以上に肥大してしまった音楽著作権に関する利潤は、今後、どのような手を打とうが縮小は必至のように思えます。

投稿者 Uジロー : 2005年5月19日 23:37

>現状の70年という期間でさえ

現状の50年を、70年に延長したいという改正案だったと思うのですが...

投稿者 J2 : 2005年5月20日 00:18

>Uジローさま
退院おめでとうございます。最近、面白い現象が有ると思うんですよね。JASRACが著作権保護を訴える一方で、歌手による盗作疑惑が直に浮上しまくってるんですよね。でも、所詮、人間が作る作品なんて他人からの盗作の上になりたってるものなのですよね。

>J2さま
ご指摘の通りですね。早速直させて頂きました。ソース元が2chのニュース板という事もあり、誤認識していました。有難う御座います。

投稿者 Cazper : 2005年5月20日 01:04