Cazperのつれづれ日記: 1989年バフェットからの手紙(メモ)

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2005年6月 2日

panda01.gif 1989年バフェットからの手紙(メモ)

世界的な富豪であるウォーレンバフェットの1989年の株主への手紙に私が共感する文章が記されているので紹介。

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私が最も驚いた発見は、「横並びの強制力」とでも言いますか、目に見えない力がビジネスにおいて非常に大きな力を持っていると言うことです。ビジネススクールにいるときには、そのような存在について何のヒントも与えられませんでしたし、ビジネスの世界に入っても直感的に理解していませんでした。寛大で賢く経験も豊富な経営者なら当然に合理的な意思決定をするものだと、私は思っていました。しかし、時が経つにつれて、そうではないということがわかりました。むしろ、横並びの強制力が動き出すと、合理性はしぼんでしまうことが多いのです。
例えば、
1.ニュートンの法則に縛られているかのように、組織は、何であれ既存の方向を転換することには抵抗します。
2.時間があると、余った時間を埋めるために仕事が膨らむのと同様に、企業のプロジェクトや買収は、あるだけの資金を使ってしまう規模に膨らむのです。
3.また、リーダーがどんなに無能であっても、リーダーが望んだことについては、その決定を正当化するだけの投資利回りが部下によってただちに計算されて来ます。
4.さらに、競合先の行動は、それが事業の拡大でも、買収でも、あるいは役員の報酬の規定でも、何も考えずに真似してしまうものです。
組織というものは、欲に駆られるとか愚かであるためと言うことではなく、事業を前に述べたような方向に導いてしまうもので、それがしばしば事業の方向性を誤らせてしまいます。横並びの強制力に気づかずに何度か痛い間違いを犯した後、私はバークシャーにおいてその影響をできるだけ抑えるべく、組織をつくり経営してきました。さらに、チャーリーと私はその問題に気づいていると思われる企業への投資に集中してきました。
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バフェット投資の王道
←参考文献

ちなみに、横並びの強制力と言うのは、ここに書いた以上に恐ろく巨大です。一般的な人間と言うのは、不安を解消するために隣人と一緒に居ようと考えます(レミングス)。しかし、その隣人に裏切られると不安を解消する鉾先が隣人への妬みや怨みに変る危険さえあるわけです。
ちなみに、並みの人間から別世界の住人だと思われた人は、この強制力からより容易に逃れることが可能です。

投稿者 cazper : 2005年6月 2日 21:01 | b_entry.gif
     

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コメント

バフェットは古くて新しい。組織と集団力動に目をつけることができたバフェットからは、リーダーシップ・マネジメントを学ぶことができるでしょう。
バリュー投資の王道は「消費者独占型企業とコモディティ型企業」ですね。
トラバさせていただきました。

投稿者 kanconsulting : 2005年6月19日 11:10

最近のバフェットは、資源株と中国の保険への出資を強めているようですね。消費市場をのぞくと現在は資源への需要が急激に伸びているのが原因のようですね。

投稿者 Cazper : 2005年6月25日 23:26

確かにそうですね。
資源高になる前にコモディティを多量に買ったのは有名な話ですね。中国ではペトロチャイナの話をよく聞きます。トラックバックありがとうございました。

投稿者 kanconsulting : 2005年6月25日 23:38