Cazperのつれづれ日記: 「惰性」と「バカの壁」が市場変化への対応を遅らせる

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2005年6月18日

panda01.gif 「惰性」と「バカの壁」が市場変化への対応を遅らせる

企業の動向を観察していると、一時売り上げや利益を伸ばして絶好調だった企業がある時を境に減収、損失を計上し始めて、最後は他社に買収されたり、潰れたりしていくことが少からず有るんですね。

どうしてなんだろうと悶々と考えてたんですが、これは人の「行動の惰性」と「バカの壁」が原因なんだろうなぁと推測できるんですね。

TOCを唱えるゴールドラット博士は、企業内でのスループット改善に向けて一番処理能力が遅いプロセスを見つけてそこを改善すべきであると言う主張をしています。

ここで重要になるのが、一番処理能力が悪い部分を改善すると、そのプロセスだけが変化するのではなくて、企業内の全プロセスが影響を受けるため、改めて企業内全プロセスの見直しをするべきであるという点です。

というのも、企業における業務プロセスは全部鎖のように繋がっており、1つの鎖の輪を交換したら、全部の鎖に影響すると考えられるからです。

しかし、ここで問題となるのは 人間には「惰性」と「バカの壁」が有ることです。今まで漬かってきた環境を敢えて人間は変えようとはしないのです。そのため、企業の1部のプロセスを変えたとしても全プロセスが変ることはありません。

そうすると、1部のプロセスを変えた事が企業内の業務プロセスに歪を生じさせてしまい、変えれば変える程 業務プロセスの到るところに歪が生じ始め、最後には愚痴と責任転嫁のなすりあいが起き、企業の効率性が落ちてきます。

そのため、良く聞くのは、プロセスの一部を変える位ならば全プロセスを一気に変えてしまった方が むしろ上手く行く という事です。 企業内へのITの導入が普及していたときには 良くこの事が言われていました。


さて、ここからが本題なのですが、 企業活動において常に変化する部分があります。それは「市場」です。高度経済成長期であれば 同一の物であってもどんどん売れて行きますが、物にあふれるた時代になると、人々はデザイン等が重視されるようになってきたんですね。

企業の経済活動全体を簡単に記述すると
「市場」←「企業内プロセス」←「供給源」
となります。

この活動全体を鎖としてみると、市場の状況が変れば、企業内プロセス全部を見直す必要があることが分ります。

しかし、市場が変ったからと言って企業内プロセス全体を変える企業ってどれくらいあるでしょうか? 良く聞くところではソニーがあります。

市場はどんどん変って行く。それに対応して行くには全プロセスを定期的に見直さなければならないのです。

殆どの企業は、市場状況が変っているのに従来の業務プロセスのままで業務を営んでいます。そして、業務プロセス全体を改善しようとし始めるのは、企業が倒産の危機に直面したときです。

こうなってしまうのは、市場の状況が変ろうとも 今まで慣れて来た業務プロセス環境で対応できるのならば、それでいいじゃん〜 という「人間の惰性」と「バカの壁」があるからです。

こうならないためにも、全業務プロセスを定期的に変えるような態勢を持つべきでしょう

投稿者 cazper : 2005年6月18日 10:51 | b_entry.gif
     

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