Cazperのつれづれ日記: 相対的な価値変動と絶対的な価値変動

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2005年12月 2日

panda01.gif 相対的な価値変動と絶対的な価値変動

日々流れる経済ニュース。この情報に対して、ただ単に傍観している人と、この情報に対して何らかの行動を取る人がいます。

大方の傍観している人は、「自分は、損が出るかもしれない株式や外貨には手を出していないから、日経平均が高くなろうが安くなろうが、円高になろうが円安になろうが関係無い。ただ、円安になると輸入産業が不利になるから石油や電気料金が上がってしまうのが嫌だな」としか思っていないのでは無いでしょうか。

しかし、株式も外貨も持っていないから「円安や日経平均がどうなろうが関係無い」という考え方は間違っています。

というのも、日本円で持っていようが、日本株で持っていようが、外貨で持っていようが、外国株で持っていようが、更に言えば、自動車を持っていようが、多かれ少なかれ何らかの資産を保有しているという事は、市場に対して何らかのポジションを取っている事に他ならないからです。この事に気付かない人が多すぎます。

例えば、今進行している円安を考えてみましょう。円安になるという事は、日本円や日本株で資産を持っている人は諸外国の資産価値に対して自分の資産価値が相対的に目減りしている事を示しているわけです。

それでは、株高はどうでしょう。株高になっていくという事は、現金で資産を保有している人は株式を保有している人々に対して資産価値が相対的に目減りしているわけです。

この相対的という言葉が重要です。多くの人々は絶対的な目減りを嫌います。だからこそ、節約家で貯金が大好きな人は、絶対的な損が出る可能性のある株式を嫌います。その一方で、彼らは相対的な価値損失については気にしません。

他人の絶対的な価値が変動すれば、自分の価値は相対的に変動します。自分の絶対的な価値が変動すれば、他人の価値が相対的に変動します。世の中というのは、相互作用の固まりなわけです。

というわけで、相対的な価値の変動に気付いて、合理的な行動をしていく事が何気に重要な気がします。

P.S.
まぁ、どこぞの金融機関も堂々と「国債を満期まで保有すれば損失計上しなくて良いから、満期まで保有する方針にする」と表明してますから、金融のプロ?と言えども「相対的な価値変動」を軽く見る程度の知識・感覚しか持っていないんでしょうね。

P.S.2
ちなみに、知識という価値も相対的に変動します。例えば、アメリカのスタンフォードのコンピュータ専攻を卒業した人でも職にありつけない事態が起きているのは、インドにおけるコンピュータの知識階級が育ったためだったりするわけですし。

P.S.3
あ、絶対的な価格変動と相対的な価値変動とタイトルをつけた方がわかりやすかったかも・・・。

投稿者 cazper : 2005年12月 2日 12:15 | b_entry.gif
     

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コメント

はじめまして
しゅうちょんと申します。

最近Cazperさんのブログ拝見させていただいていてとても勉強になります。
今回の日記に関しても相対的な価値・絶対的な価値の変動についてもなるほどなと感心しました。

これからもブログを楽しみに読ませていただきます。

投稿者 しゅうちょん : 2005年12月 3日 02:38

コメントありがとうございます。

フラフラと書いているので、読み直すと文書がおかしかったりするのですが、今後とも宣しくお願いします。

投稿者 Cazper : 2005年12月 3日 23:20