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2006年3月18日
スカイマークエアラインズの整備体制は結構危ないと思う
最近、スカイマークエアラインズが、9ヶ月間も整備すべき箇所を放置していたり、落雷で補修すべき場所を直さずに飛んでしまったりと不祥事が続いています。
機械系の知識がある人から見ると、一般の人が感じる以上にスカイマークの今の体制に危機感を抱いてしまいます。というのも、航空機の設計思想が全く分かっていないと感じてしまうからです。
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金属も引っ張れば破断しますし、曲げれば折れます。金属など材料の強さは、引張試験を行って求めます。機械の設計では、引張試験でその材料が破断するときの荷重の、例えば6倍の荷重が作用しても破断しないように部品の寸法を決めます。すなわち、安全率を6にして部品の寸法を決めるわけです。 制限荷重以上の大きな荷重がかかる可能性や、材料品質のバラツキ、材料内部に欠陥のある可能性、設計や工作上あるいは組立上の不確定要素などを考えて、機械の部品は強度的にかなり余裕をもった寸法に設計されます。 産業機械や建設機械などでは、部品が静かな荷重を受ける場合は、安全率を3程度、繰り返し荷重を受ける場合は、5~8程度、衝撃荷重を受ける場合は10以上にして設計されます。 登山や高所作業で使うロープを「命綱」と言います。このロープが破断すれば、直接人命にかかわります。文字通り命綱です。例えば、体重100kg の人を支えるための命綱には、その10倍の荷重、つまり1,000kg に耐えうる強度のロープを使います。安全率が10ということになります。 安全率を大きくとって強度的に余裕のある寸法に設計すればするほど、部品は大きくなり、機械は重くなります。安全率を5~10程度にして、航空機を設計したらどうでしょう。とても頑丈な航空機が出来上がりますが、重くて飛び上がらないでしょう。 航空機は、一般に安全率を1.5 程度にして設計されます。出来るだけ軽くなるように、強度的にギリギリの設計がなされるわけです。そのかわり、コンピュータを用いた解析やシミュレーション(模擬実験)によって綿密で正確な強度計算を行って設計され、製作過程では材料欠陥や加工傷などの検査を徹底的に行い、一切の不確定要素を排除して航空機は製造されます。 そして、運用・管理においても、保守・メンテナンス規定や運航マニュアルなどが作成され、それに基づいた厳格な運用・管理が徹底して実施されます。(引用元) |
つまり、飛行機というのは、脆く作ってある代わりに、保守・メンテナンスを徹底することで深刻な破壊・故障が起きないようにしてるのです。逆に言えば、保守・メンテナンスを疎かにすれば、深刻な事故に繋がりかねないわけです。
そんなわけで、スカイマークエアラインズ社は早急に保守・メンテナンス体制を整え直すべきだと思います。
P.S.
北九州路線にスターフライヤー航空が就航しましたが、国内線は飽和状態ですよね。というわけで、新規参入するならばドル箱路線だけ飛ばすしかないように思います。
ただ、赤字の地方空港も多いでしょうから、羽田と地方空港を結んで、地方空港とアジア圏と直行便で結べば…サウスウェスト航空のような経営ができる気もするのですが…気のせいかな(笑
投稿者 cazper : 2006年3月18日 01:58
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コメント
頑丈で評判だったB-17の安全率はいくつだったんだろう・・・
とか思ってしまいますな^^;
投稿者 TK : 2006年3月18日 01:52
爆撃機って、かなりだよね。積載量多いし、場合によってはある程度の急旋回はするだろうし…。
投稿者 Cazper : 2006年3月18日 02:50
某学生団体の東北およびTokyoメンバーの一部は20日にスカイマークエアラインズを利用する予定ですorz
投稿者 Dすけ@lab : 2006年3月18日 14:31
まぁ、ここまで国に目をつけられれば、さすがに変な事は起きないと思うけどねぇ。
かく言う私も、キャンペーン価格5000円で5月にスカイマークで北海道に飛ぼうと考えてたし(笑
投稿者 Cazper : 2006年3月19日 01:28