Cazperのつれづれ日記: 無責任な提案と無責任な人

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2006年4月 8日

panda01.gif 無責任な提案と無責任な人

ある問題を解決するためのアイデアには、良いアイデアと無責任なアイデアがあります。無責任なアイデアとは、明らかに実現不可能なアイデアの事を指します。

例えば、プロペラ機で高高度を飛ぶためには、プロペラを早く回す必要があるわけです。だからといって、もの凄く早く回せば高高度を飛べるのかというと・・・物理的な制約で難しくなるわけです。つまり、高高度を飛ぶためにプロペラをもの凄く早く回せば良いというアイデアは実現不可能なわけです。

しかし悲しいことに実現不可能なアイデアを出す人に限って 「出来ないというのではなく、何が出来るのかを考えよ」と、どこかの教科書に書いてあるような事を直ぐに言い放ちます。 

そもそも、何かを提案する際には、それによって何が解決できるのか、何が難しい点なのかを自分なりにリストアップした上で、難しい点を回避することができるかどうかを自分で予め考える必要があります。

なぜならば、ある一つの問題点を解決する方法は、別の問題を生み出す場合が殆どだからです。例えば、昔メガネのレンズにはガラスが利用されていました。割れると危険を回避するためにプラスチックが提案されたわけです。しかし、プラスチックはガラスよりも分厚くなる可能性もある上に、傷つきやすいという問題点が生じます。(今では、プラスチック固有の問題を解決する手段が講じられています)

残念な事に、殆どの人は、ある一つの問題を解決するためのアイデアを言うだけで、そのアイデアが引き起こす副次的な問題までは考えません。 その証拠に、何かアイデアを言った人に対して「あなたが実行者だとしたら、そのアイデアを実現するために、具体的にどういう手段を講じますか?」と質問してみてください、無責任な人に限って「それを考えるのがおまえの役割だ」とか「これは一つのアイデアに過ぎない」と言うはずです。

何かをやろうとした場合に、それに伴うリスクやリスク回避手段を考えないで提案をする事ほど無責任な事はありません。 そうならないためにも、アイデアを提案する際には、無責任なアイデアにならないように、副次的に発生する問題を予め考えなければならないと思います。

P.S
事業計画書を作成するときでさえ、立ち上げようとする事業が引き起こす問題点をリストアップして明示する必要がありますよね。

P.S.
こういう無責任なアイデアを提案する人が上に立つ組織ほど悲惨な事はないですね。何せ、無責任な人が責任を負うべき立場になっているわけですから・・・。(案外多いと思いますが・・・)

投稿者 cazper : 2006年4月 8日 00:14 | b_entry.gif
     

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コメント

つか、あれですな。
社員それぞれに立場があるから、「自分の立場においてやるべきことはやりました」と言えれば、
後はどうでもいいんでしょうな。

上に立つ人間であれば、
「方針を決定し、部下に作業を開始させました」
と言えば、それがどんなにムチャな内容でも、一応の体裁は整うもんねぇ。

投稿者 TK : 2006年4月 9日 22:59

責任と権利云々が良く論じられるけど、それ以上に上に立つ人間は、そのチームを如何に良い方向に導くかを考えないといけないよなぁ。

ピータードラッガーも言ってたけど、組織のマネージャーは本来は部下よりも良く学び、多く働かなければならない存在なわけだし…

投稿者 Cazper : 2006年4月11日 23:40