Cazperのつれづれ日記: 社会がシステム化されると思考停止が増える

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2006年5月31日

panda01.gif 社会がシステム化されると思考停止が増える

最近、脳を鍛える系の本やゲームソフトが激増中です。
川島隆太教授の脳を鍛える大人の計算ドリル

でも、何で多くの人が、こんな手段を用いてまで能力を鍛えようとするのでしょうか?

私が思いますに、「普段の生活の中で脳を使う事をしていないからでしょう。

それでは、何故普段の生活で脳を使わなくなってしまったのでしょうか?

それは、人間が作り上げた社会があまりにもシステム化し過ぎてしまったからだと思います。


例えば、お店に入った瞬間に、「いらっしゃいませ」という言葉が店員さんに言われます。しかし、どう考えても店員さん全員が反射的に「いらっしゃいませ」としか言ってないのです。 条件反射的に発言するだけでは、脳は使われていません。 昔であれば、店員さんは、店に入ってきた人の雰囲気を捉えながら、どういう対処をしていこうかを考えつつ、「いらっしゃいませ」と投げかけており、常に頭を働かせていたわけです。

このように頭を使わなくなったのは店員だけではありません、一般の会社に勤めている人とて会社システムが余りにも出来上がってしまっているので頭を使わなくなってきています。 会社が小さな組織の時は、皆の顔や雰囲気をお互い感じることが出来ます。そこには明示的なルールは存在せず、お互いの信頼関係という暗黙のルールが存在しているわけです。 しかし、組織が大きくなると、統率が取れなくなるという理由で明示的なルールが敷かれます。そうすると、多くの人はルールを守るがあまり、それ以外の事を考えなくなり行動もしなくなるわけです。

他に…私は以前から指摘しているのですが、自動改札を出るという行為を見ていても人間が頭を使わなくなっている状況が良く分かります。自動改札を出るという行為に頭を使わないので、隣の改札が空いているにも関わらず、混んでいる改札に人が並ぶ傾向があります。 (この他に2本ある登りエスカレーターでも混んでいる方に人が行く傾向がある事が良く分かります。)


人間は楽をする(=効率的に動く)ために、社会システムを構築してきたわけですが、楽になるという事は注力している事(本業としていること)以外には頭を使わなくなっている事を意味します。 

だからといって、「脳を鍛えるドリル」に頭と時間を使うのは勿体無いでしょう。普段の生活の中で、色んな事に興味を持って脳を刺激した方が良いのではないでしょうか?


P.S.
易経の考え方を踏まえると…ここまでシステム化された社会が次に活性化するためには、個性を強調した社会に戻らなければならないはず。(と、書いてたら、ガイアの夜明けでも、「非効率」の良さを強調してたなぁ。)

投稿者 cazper : 2006年5月31日 07:10 | b_entry.gif
     

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