Cazperのつれづれ日記: 取締役会の判断で自社株買いが出来るようになりましたが…

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2006年7月 6日

panda01.gif 取締役会の判断で自社株買いが出来るようになりましたが…

板倉雄一郎氏の自社株買いに関するBlogを読んでいたら、ふと様々な企業経営者に対して疑問が浮上してきました。

板倉氏は、「一株当たり株主価値 > 株価」(=つまり割安)の状態なら、配当などせず、自社株買いを行っていただきたいと語っています。既存株主の立場からすれば当たり前の事です。

次に、板倉氏は、ここ最近の日本企業の「配当ラッシュ」の原因・改善案を次のように指摘しています。

「わかっていない株主」が、「配当よこせ!」と詰め寄り、
「わかっていないメディア」が、「配当が増えた」と喜び、
「わかっていない経営者」が、実際に「配当」するからです。

しつこいようですが、再投資対象がなく、且つ、割安の状態なら、自社株買いすべきです。

これも当たり前の事です。しかし、配当に対する正しい考え方を持っていない「わかっていない経営者」が自社株買いをする事に対しても不安を覚えます。なぜならば、「わかっていない経営者」がどんな時に自社株買いをすれば既存株主に対して報いる行為となるかを理解しているとは思えないからです。

しかし世の中は、自社株買いに対する取締役会の権限を強化する方向に進んでいます。

2003年9月の商法改正によって、一年間の自社株取得枠を株主総会の承認によりあらかじめ設定する従来の方法に加え、株式会社は、定款変更によって、一定の財源の範囲内で取締役会の決定で自社株買いを機動的におこなえるようになりました。(引用元:野村證券)

一定の財源の範囲内でしか自社株買いを行えないので、そこまで暴走する事は無いのでしょうけども…取締役会の権限を強化したということは、責任も重くしないといけないと思います。(特に、自社株買いに関しては取締役会議事録に自社株買いを決断するに至る根拠を明記すべきだと思うのですが…)

P.S.1
取締役会の独自の判断で自社株買いが出来るのは、機動性という面ではプラスです。

P.S.2
「わかっていない経営者」が勝手に不利な条件で自社株買いをするよりは、「わかっていない株主」が不利な条件で自社株買いをする事を株主総会で了承した方が自己責任という意味ではマシだと思うのは私だけでしょうか?

投稿者 cazper : 2006年7月 6日 07:19 | b_entry.gif
     

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