Cazperのつれづれ日記: ものづくり国家ではなく技術和投資国家

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2006年7月 8日

panda01.gif ものづくり国家ではなく技術和投資国家

日本は「ものづくり」で今後も生きていかなければならないと考えている人は多いと思います。昨年、経済産業省においても「ものづくり国家戦略ビジョン」が発表されています。

しかし、私はこれからの日本が目指すべきは「ものづくり国家」では無いと思います。

昔の日本は技術力も低く、人件費も安かったわけです。そのため、最初は外国から技術を導入して下請け的な加工業をしつつ、技術力を蓄えていきました。そして、世界に誇れる品を数々輸出する事で一気に外貨を稼ぐ国家と成ったわけです。その間に人件費は高騰し、日本円自体も価値が高くなっていきました。

経済大国となったのは良かったのですが、、輸出ばかりして外貨を稼いできた日本に対して、諸外国から「輸入を増やせ」だ「内需を増やせ」だといった圧力が強くなってきました。そこで、日本は諸外国に対して現地工場を建設したり、新興国に技術を移転してそこから物を輸入したりして外圧をかわそうと試みました。

そうこうしているうちに、先進国では「もの余り」の状態となり、グローバリゼーションの波が押し寄せて来ました。そのため、コモディティー商品に関してはコスト競争力を高めるために、人件費が安い中国等の新興国に生産拠点が移ってしまいました。つまり、「ものづくり」の拠点はコスト競争力のある場所に移ってしまうのです。

したがって、今後の日本は「ものづくり」に固執するのではなく、製品・サービスのコアとなる技術力を高める事に注力し、技術優位性の低くなった部分に関しては積極的に新興国に移管すると共に、新興国の成長による恩恵を受けるための投資を行っていく事だと思います。つまり、「技術和投資立国」こそ日本が目指すべきだと思います。

P.S.1
よく、海外に技術が流出する事は悪いと考えている人がいると思うのですが、流出させたくなくても歴史をみればどんな国々でも流出しちゃってるんですよね。それならば、戦略的に技術を移管して、その技術による成長でも恩恵を得るように投資していけば良いと思います。

P.S.2
一応、日本も現状の経常黒字の半分以下に貿易黒字が落ち込んだ事を踏まえて、投資立国を目指すべきだと謳ってはいます。

P.S.3
これも良くみられるのですが、「何か手を動かすこと」に喜びを見出す人って居るんですよね。
「(作業による生産価値)>(その人のコスト)」であれば文句は言いません。しかし「(作業による生産価値)<(その人のコスト)」になっているのにも関わらず、「何か手を動かすこと」が仕事だと思っている人を見かけるとウンザリします。何故、単なる作業なのに仕事だと思っている人っているんでしょうね…

投稿者 cazper : 2006年7月 8日 00:20 | b_entry.gif
     

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