Cazperのつれづれ日記: 【増税のジレンマ】資産流出との戦い

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2006年7月26日

panda01.gif 【増税のジレンマ】資産流出との戦い

大増税が目前となってきた今日この頃ですが、どうも持たざる者から広く薄く取ろうとする意図を感じます。当然、年金暮らしの老人達は、なけなしのお金から税金を取られるわけで納得がいかない事と思います。また、経済評論家の森永卓郎氏は、金融所得の税金が10%で据え置かれているのはお金持ち優遇税制だと主張しています。

でも、政府の立場からすればお金持ち優遇税制を取らざる得ないとも思うわけです。

金持ちに対して大増税を課したとしましょう、すると当然の事ながら租税回避を狙うわけです。租税回避には費用が掛かりますが費用以上の収入がありますので、税金を払わないために永遠の旅人(Perpetual Traveler)になる事も、海外に拠点を移すことも容易に出来てしまいます。すると、資金流出が多くなって景気が悪くなり、増税をしたのに税収が落ちてしまう恐れが出てきます。
永遠の旅行者(上)

一方、貧しい人に対して大増税を課したとしても、貧しいが故に永遠の旅人になる事も出来ないし、海外に移住する事も金持ちほど容易にはできません。したがって、増税すれば政府は確実に税収を得る事ができます。

しかし…貧しい人から広く薄く取るとワーキングプアが増える事になるので、どんどん貧富の差が拡大していく事になるんですよね…。増税をするというのは様々な難しい問題を含んでいるようです。

先進各国がオフショア市場金融取引の課税強化に動き出した。外国為替取引規制の緩和やITの発達で、富裕個人層の間でも高利回りなどを求めてオフショア口座の開設が急増しているためだ。

(中略)

日本からも主要なオフショア市場ケイマン諸島だけで去年は六兆八千億円の資金が純流出しており、日本の財務省は各国間で税務情報を交換する枠組み作りを呼びかけている。(日経新聞朝刊 27/06/'06)

P.S.1
金融所得の税金を上げた際の問題は、租税回避の問題よりも、海外からの投資を呼び込むことが難しくなる事の方だったりします。いまや日本の経済は海外の資金無しには成り立たなくなっていますから。

P.S.2
最近は、景気が良くても(正規)雇用が増えないというのが一般的になってきているので、企業優遇税制も何気に問題があったりすると思います。

P.S.3
海外には、税金を安くして経済活動を活発にさせることで潤っている国もあります。税収どうのこうのを考えるよりも、経済活動を如何に活発にさせるかを考えるほうが重要な気もします。

P.S.4
国家は破産しないのですが、民間企業と同じように運営していく時期なのではないかなぁ。民間企業の場合、財務が著しく悪くなれば債務免除と賃金カットがあるわけなので、国の財務が悪くなった場合にも、、国債の価値低減と公務員給与カットと円の価値切り下げを行えば良いとも考えられるわけです。まぁ、国の場合は世界的に影響を与えるので民間企業よりも慎重な判断をしなければならないわけですが・・・。

投稿者 cazper : 2006年7月26日 01:50 | b_entry.gif
     

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