Cazperのつれづれ日記: 時にはスピードを緩める事が必要

« ニッチに対する考え方の間違え | メイン | 2007年末までに上場を目指す大学発ベンチャー[メモ] »

2006年10月19日

panda01.gif 時にはスピードを緩める事が必要

ザ・ゴール
ザ・ゴールといえば、社内のワークフロを全社的に最適化する必要性を説いています。生産工程のボトルネックを探し出して増強し、それによって生じた別のボトルネックを探し出して増強し、それによって生じた更に別のボトルネックを増強していく事を繰り返すことで全社最適がされていくと説明されています。

しかし、ボトルネックを改善するだけでは駄目だとも思うわけです。

30人31脚を考えて見ましょう。この競争が一番上手くいくのは、みんなの歩調が合う事です。ザ・ゴールの考えを取り入れるならば、一番足の遅い人を探し出し、速く走るように強化します。その後、全体の中で足の遅い人をまた探し出して、速く走るように強化します。これを繰り返していけば、全体の歩調が揃い、且つ速く走ることが出来るようになるわけです。

こう書きましたが、本当にそうでしょうか??????

この手の競争は速く走る事が目標となるので、遅い人だけが足を引っ張っていると見られがちです。しかし、実は、足の速すぎる人も足を引っ張っているのです。

何故ならば、足の速すぎる人の歩調に隣の人が合わせられないからです。というのも、隣の人の片足は足の速い人の足に結び付けられているので、強制的に速く動かされます。しかし、もう片方の足は遅い人の足に結び付けられているのです。そうすると、この人は右足と左足の速度がちぐはぐになるので、非常に倒れ易い状況に陥ります。

これを防ぐには、足の速すぎる人には遅く走るように命ずるしかありません。

生産現場での話に置き換えるてみましょう。例えば、優秀すぎる営業部門を抱えたとします。優秀な営業部門は受注を直ぐに取って来るので、商品が売れに売れるます。当然ながら、生産現場ではフル生産が続きます。しかし、生産現場がフル生産になったがために、新製品の生産への対応が遅れて市場を奪われる事もあるわけです。(所謂余裕が無い状態に陥り、柔軟性が失われた状態ですね。)

こうならないためには、企業内のワークフローの中で、極端にボトルネックとなる部門や極端に優秀な部門を一時的に減らす事で一度歩調を合わせ、その上で全体を強化していかなければならないと思います。


P.S.
今日読み終えた↓の本は電車の本なのですが、本質は同じだったりします。

図解・鉄道の科学
 (車輪の)空転が起きた場合は、速やかに空転を止める空転再粘着制御を行う。
 そのポイントは、まずできるだけ早く空転を検出することである。空転すると車輪の回転数が増加する。そこで、一つの制御系内の輪軸の中で、もっとも回転数の低い軸を基準として、各軸との回転数差を調べることで空転を検出する。空転を検知したら、一時的にモータ駆動力を減らし、すばやく再粘着させることで、トータルの粘着力をますことができる。(p.134)

投稿者 cazper : 2006年10月19日 23:59 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1198

コメント