Cazperのつれづれ日記: ニッチに対する考え方の間違え

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2006年10月18日

panda01.gif ニッチに対する考え方の間違え

単なるスモールマーケットをニッチマーケットと勘違いしている人を時々見かけます。

勘違いする人が多いのは「ニッチ=隙間」という表面上の言葉しか考えず、マーケットそのものに関しての理解をしていないからでしょう。

ニッチというのは本来の意味は、「広く一般に受け入れられるものでは無く、特定の用途や目的に特化したもの」であり、小さな分野ではありません。(もっとも、最近ではニッチ市場をスモールマーケットと同じ意味で使っているようですが…。)

企業は資本力が大きくなると小さな市場を捨てます。あまりにもマーケットサイズが小さいと、資本の大きな企業にとっては割の会わないマーケットになってしまうからです。

この残りのマーケットは、サバンナで言えばライオンが獲物を食べた後のカスに相当します。ライオンはカスを食べようとは思いません。そんな細かい部分を食べるよりは新たな獲物を狙えば良いからです。


並行輸入業やヤフオクでのチケットの転売等々のアービトラージの多くは、ニッチマーケットというよりはスモールマーケットに属します。

何故かと言えば、マーケットサイズが小さく差別化要因が少ないためです。同様の事業者が増えてきたり今の事業を拡大しようとすれば、途端にアービトラージ(鞘抜き)が出来なくなります。

サバンナの例で言えば、ライオンが食べ残したカスを廻って鷹やハイエナが集るようなものです。カスは元々少ないので、少ない食料を廻って直ぐに争いが起きてしまいます。当然ながら、カスに群がる動物はライオンよりも大きくはありません。

したがって、スモールマーケットを見つけて細々とやるのではなく、特定の顧客に対して高付加価値サービスを提供したりする事で、通常よりも粗利益率を高く保とうとするのがニッチ戦略なわけです。


P.S.
もちろん、スモールマーケットでの商売が儲からないわけではありません。マーケットサイズに応じたビジネス展開をすれば、そのマーケットサイズ也に儲かるわけです。しかし、スモールマーケットという事はスモールビジネス以上にはならない事も逆にしかりでしょう。

トランスコスモスの松本様も仰っていましたが、「(ビッグビジネスをするならば)マーケットサイズがどれくらいなのかを見極めてビジネス展開する事が重要」なのですね。

投稿者 cazper : 2006年10月18日 06:42 | b_entry.gif
     

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