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2006年12月21日
マネジメント2.0(環境に応じて役割を変える)
以前、日経新聞に環境に応じて脳の役割が変わっていくという記事が載っていました。どういう事かというと、漢字ドリルのような事をやる際には脳は記憶媒体として機能するのだけれども、記憶できないほどの情報を浴びせ続けると記憶しきれないので、何が良い情報なのかを判断する能力が強化されるのです。
このように、環境が変わると役割が変わるのは脳だけにおこる現象ではありません。例えば、重たい物を持っていれば肉刺が出来て次第に肌が硬くなるのも環境に応じて肌が適応した現象なわけです。このような現象は生命だけではなく社会システムにも生じます。
↓の本は一昨日読み終わったものですが。著者の田坂広志氏は情報化社会におけるマネジメントの仕事の変化について言及しています。
例えば、月曜日の営業課の定例会議。朝の管理職会議での打ち合わせを終えた営業課長がメンバー全員に伝達事項を伝える。しかし、その中身は、しばしば、社内行事の日程や、先期の業績数値、根気の売上目標などであり、これも、単なるデータのレベルの情報の伝達に過ぎなかったわけです。そして、「ネット革命」が到来し、いまでは、その情報は、社内のイントラネットで瞬時に共有できるようになりました。 では、その結果、何が起こったか。 マネジメントの仕事が、一段、高度な仕事になったのです。 すなわち、マネジメントの仕事が、単なる「データ」のレベルのマネジメントから「ナレッジ」(高度な知識)や「ノウハウ」(深い知恵)のレベルのマネジメントになったのです。例えば、先ほどの経理課長は、財務諸表の作成ではなく、経理情報の分析や財務分析などに時間が割けるようになり、営業課長は、重要な顧客への対応や販売戦略の立案に時間を使えるようになったのです。 しかし、それにもかかわらず、このことを誤解している企業は少なくありません。 情報システムを導入することの真の目的は、決して、社員を減らすことではありません。 情報革命とは、人間を不要にするための革命ではない。 この「思想」を我々は、深く理解しておくべきでしょう。(pp.197-198) |
従来的な人の管理というのは、部下の時間配分の管理だったりとかモチベーションの管理だったりといった事です。こんな事は、IT技術で楽になってきたのです。楽になったのですから、余った時間を高度な仕事をするために当てれば良いのですが…殆どのマネージャは不勉強ですから無駄に部下だけ参加すればよい会議に口を出してみたり、発言する気もない会議に出てみたりして時間を潰しているのです。
つまり、今の時代は「考えて判断する」仕事がより求められているのに、凡庸なマネージャはこれらの仕事を放棄しているのです。
当然ですが、生物界では適応能力が無い生命体は淘汰されていくのと同じように、マネジメント2.0が主流になってくるとマネジメント1.0から進化できないマネージャは淘汰されていくのはないでしょうか。
P.S.
ちなみに、赤字で示しましたが、仕事を管理・こなす事しか考えず、部下を低付加価値の仕事から解放し、より高度な仕事に取り込めるようにすることに真剣に取り組んでいないマネジメントはマネジメントの仕事を放棄しています。(こういう人は多いですけどね。)
以前、㈱ゴンゾーに勤める吉冨さんが話していたのですが「リーダーを育てるリーダー」を育てる事が組織としては重要であり、そうできない組織は早かれ遅かれ衰退するしかないのでしょう…。
投稿者 cazper : 2006年12月21日 23:07
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