Cazperのつれづれ日記: 斜陽化産業では何をやっても駄目

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2007年1月22日

panda01.gif 斜陽化産業では何をやっても駄目

私は以前、とある赤字を出しているメーカーの人に「機械が売れないのならば、機械を売るのを止めてソフトとかサービスを売れば良いんじゃない?」と話したことが有ります。

そしたら、その人から「我々は機械メーカーですよ。機械を売らないのならば機械メーカーの意味が無い」と言われました。

上のように考える人って今でも多いのではないでしょうか?IBMがThinkPadのハードウェア部門をLenovoに売却して、ソフトウェア・サービス部門に集中するような考え方や決断・行動を取れる個人・企業は少ないのではないでしょうか。

赤字から脱却する見込みが無いならば、自分達のポジションを変える必要があります。それが出来ないのならば、産業の斜陽化の流れと共に沈むしか無いのです。

先日SONYの方が仰っていましたが、ダーウィンは次のように言っているのです。「最も強いものや賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」と・・・。

不動産が一番
 とりわけ生産手段が急速に進歩し、さして人手を要せずに、食料品でも、日用品でも、たやすくつくれるようになると、物をつくることの有難さは次第に失われるようになってきた。
 「物をつくることをバカにしたら罰があたる」というが、物をつくることの重要性が相対的に後退すれば、その職業に従事して得られる報酬は少なくなるし、それに従事して得られる報酬は少なくなるし、それに従事しようと志望する者もだんだん少なくなる。かりにあったとしても、求人そのものが減るから、業界全体の人口は減らざるを得ないのである。
 つまり財テクに走る人が多いから、メーカー業が沈没して行くのではなくて、メーカー業の斜陽化が著しく、そこで金儲けをチャンスが減りつつあるから、その分だけ財テクに人々の関心が移り、財テクにお金を投じられる人がふえるのである。アメリカ人がまともに物をつくることをやめて、物をうることや株の買占めに夢中になったから、アメリカの産業界がおかしくなったのではなくて、アメリカの産業界がおかしくなって物をつくってもお金が儲からなくなったから、財テクに走る人がふえたのである。(pp.192-199)

P.S.
とは言うものの、最新のテクノロジーを斜陽化産業に導入できると違った次元で陽が当たるようになります。ただし、斜陽化産業に腰を据えて居座っている人が斜陽化産業に陽を当てるようにするのは不可能でしょうね。
使える弁証法

投稿者 cazper : 2007年1月22日 01:00 | b_entry.gif
     

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コメント

はじめまして。戸田ゼミ理財ネットから飛んできました。
早速ブックマークしました。

概ね同感ですが、以下の例を知ってしまうと斜陽業種もチャンスあるのかもと思ってしまいます。

・旭山動物園(動物園自体が斜陽業種なのに・・・)
・IKEA(家財用品も斜陽業種だと思っていたら・・・)
・ニセコ(スキー場と温泉しかない田舎と思っていたら、あんなにオーストラリア人と中国人が押し寄せてくるなんて・・・)
・素材産業(まさか21世紀になって再浮上するなんて・・・)
・カメラ産業(P.S.で答えられている代表例ですね)
・北欧諸国(80年代から90年代にかけて、少子高齢化、斜陽化、ソ連崩壊の三重苦に苛まれていたのに・・・)


投稿者 AMZ : 2007年1月22日 21:49

AMZさん

ご指摘の通り、斜陽化産業も捨てたものではないのは間違いないようですね。

最後の方に紹介したのですが、田坂広志の「使える弁証法」に 産業は螺旋的発展をしていくと書いてあります。

螺旋的発展というからには、斜陽化産業に陽が当たるようになるとしても昔とは同じようには当たらないようです。

私が思いつくのは次のような例です。
●幾ら素材産業が活発になったからといって、日本における鉄鋼業の雇用者数が増えていない。(中国では増えていますが…)
●夕張等の炭鉱業が復活するわけではない。(BRICSやオーストラリア等では盛んですが…)

逆に考えますと、同じように復活はしないからこそ、投資家にとっても事業家にとってもチャンスが生まれるということでしょうか?


それでは今後とも宜しくお願い申し上げます。

投稿者 Cazper : 2007年1月22日 23:41