Cazperのつれづれ日記: PASMO(パスモ)のビジネスモデル(…やっぱSUICAが良い♪)

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2007年3月19日

panda01.gif PASMO(パスモ)のビジネスモデル(…やっぱSUICAが良い♪)

昨日18日からPASMOが首都圏の私鉄・JR線で利用できるようになりました。

これで首都圏での電車の利用が便利になりました。

18日のパスモ開始に向けた広告が電車の中や駅で目立っていたのが印象に残ります。特に、オートチャージをさせようと頑張ってるようです。オートチャージの利便性を全面的に強調してはいるものの、これ程までに宣伝しまくるという事は各企業にとってもメリットがあるからに違いありません。

そこで、系列のクレジット会社、株式会社パスモ、各電鉄会社がパスモ導入によってどのように利益を得るのかを考えてみます。(あくまでも私が考えるビジネスモデルなので実際とは違う可能性があります。)

まずは、オートチャージが付かない単なるパスモを利用した際の資金の流れを見てみます。

まず、利用者は株式会社パスモに前金を支払います。鉄道会社は顧客のパスモによる利用額に応じて株式会社パスモに料金を請求します。一方、株式会社パスモは自動改札を利用した管理システムを鉄道各社に提供しているので、鉄道各社やパスモ決済を利用するコンビニ等からシステム利用料を貰います。

このシステム利用料が株式会社パスモの収益の一つとなります。これに加え、前金を得ているのでその資金運用をする事で収益を得る事が出来ます。(参考:アメックスのトラベラーズチェック事業)

500万人が3000円の前金を払えば、前金だけで総額150億円になります。それを1%の国債で運用するだけで1.5億円が寝ていても入ってくるわけです。

この図だけみると、鉄道会社はパスモ導入によりシステム手数料を支払う事になり何も良いことが無いように見えます。ところが、ICカードを導入すれば磁気式自動改札よりもメンテナンスコストを低く抑える事が(将来的に)可能になります。もちろん、切符の発行枚数も減らすことが出来ます。また、駅中コンビニの利便性を向上させる事で売上げUPが期待できるわけです。


次に、オートチャージ付きパスモを利用した際の資金の流れを見てみましょう。

オートチャージ機能により株式会社パスモはクレジット会社各社から常に前金が振り込まれます。これにより、株式会社パスモは安定した前金を自社内にプールする事が可能となります。独占的な企業ですので、オートチャージ額を上げる事が可能あり、これによりプール金を増やす事も可能です。当然、消費者の反発を食らうので簡単にはやらないでしょうが…。

一方で、オートチャージ機能を実現するには株式会社パスモはクレジット会社各社に決済手数料を支払う必要があります。クレジット会社各社はこれが収益の一部となるわけですが、株式会社パスモに大して利用者の前金を肩代わりしているので、その資金は銀行から調達しています。そのため、クレジット会社各社は銀行に対して負債を負っており、利子を支払う事になります。

当然ながら、利用者はクレジット利用額に応じて一括払いならば1ヶ月後に支払いをしなければなりません。全員が一括払いをしてしまえば、クレジット会社は利用者の前金を先払いした分だけ損をしている事になります。しかし、利用者の一定割合は必ず分割払いやリボ払いを選択するため、クレジット会社に利息を支払います。この利息が旨みがあるからこそ、クレジット会社各社はパスモのオートチャージをしきりに宣伝しまくっているのです。

しかも…これらのクレジット会社各社は鉄道会社の系列会社で寡占的な市場なので、他の独立系や銀行系のクレジット会社各社にとっては脅威としか言いようがないでしょうね。


P.S.
賢明なる消費者ならば、オートチャージ機能付きのPASMOではなくオートチャージ機能付きのVIEW SUICAを利用すべきでしょう。

PASMOのオートチャージ機能は2000円以下になると3000円がチャージされてしまいます。一方、VIEW SUICAのオートチャージ機能は1000円以下になると1000円が自動チャージされるようにも変更できます。

PASMOを利用した場合は2000円~5000円を常に無利子で株式会社パスモに融資している事になる野に対し、スイカを利用した場合には1000円~2000円を無利子でJR側に融資している事になります。当然、無利子で融資するのならば少ないに越した事はありません。

よって選ぶべきカードはVIEW SUICAとなるわけですが、出来る限り年会費無料で、提携企業のポイントも出来るだけ頻繁に消費できるタイプがベストなカードとなります。

(JRを定期券区間として利用せず普段私鉄を利用する方は、不便さを覚悟の上で定期券PASMOにはチャージせず、定期券区間外はオートチャージ機能付のSUICAを使うべきでしょう)

お金と等価のポイントよりも、お金の方が価値が高いのです!したがって、カードに自動チャージされる金額は出来るだけ少なくすべきなのです。

投稿者 cazper : 2007年3月19日 01:24 | b_entry.gif
     

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