Cazperのつれづれ日記: システムよりも人間性

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2007年3月15日

panda01.gif システムよりも人間性

不動産の通販大家さん」のサイトを運営している事でも有名な金森重樹氏が翻訳した本を読み終えました。

大企業になると目が輝いている人が少なくなってくる(大企業病の蔓延)とよく言われますが、その理由が端的に書いてあります。

自分の小さな「箱」から脱出する方法
「 (前略)人々をあるがままの人間としてまっとうに扱うから、みんなそれに応えようとする。しかもルー(ザグラム元CEO)は、そういう見方が出来る人間が、他の会社と比べてはるかに多い会社を作る方法を見つけ出した。
 これがザグラムの成功の秘密なんだ」

(中略)

「 別にザグラムの成功にとって、ほかの事はまったくどうでも良かった、などと言うつもりはない。
 頭の切れる人々や、経験豊富な人や長時間懸命に働く人、そういった人々をはじめとするさまざまなことにまったく価値が無いだなんて、そんなことはありえない。
 ただ一つ、これだけはいえる。
 ザクラムとおなじように頭の切れる人や経験豊富な人を集めている会社はたくさんあっても、ザグラムほどの業績をあげている会社は、ほかにはない。なぜか。
 それは、自分をあるがままの人間として見てもらえるとなると、頭の切れる人はさらに頭を働かせ、スキルを持った人はさらにそのスキルを発揮し、よく働く人はさらに懸命に働くという事実を、知らないからなんだ。
 それに、これは肝に銘じておいて欲しいんだが、自己欺瞞というのは非常に難しい問題だ。
 この病に冒されていない会社などないといってもいいくらいだが、自己欺瞞に冒されている会社ほど、その問題が見えなくなっている。ほとんどの会社は、箱の中にとらわれているといっていい。」(p.70)

中小企業の場合は、人数も少ないため大企業のように一つの事だけやっていればよいという事にはならず一人が何役もやらなければなりません。常にマンパワーが足りないので助け合わなければいけない場面が多く存在します。

一方、大企業になってくると一人が何役も兼ねるよりは、一人が一つの事に集中させて効率化を図ろうとします。また、人数も増えてくるので管理体制(or内部ルール)という内部システムをしっかりする事で容易に統率がとれるようにしていきます。

しかし、問題は管理体制をしく過程で、働く人々の人間性を否定しがちになってしまうという事です。

例えば、タイムカードでの勤怠管理なんてのが良い例です。管理のし易さから言えばタイムカードで遅刻や欠席を管理し、決められた出社時間に間に合わなければ問答無用に遅刻にするのは合理的だと考えがちです。 でも、もしかしたら、その人は出社の途中で困っているお年寄りを助けたがために遅れたかもしれませんし、途中で気分が急に悪くなって遅れたかもしれないのです。

もし、遅刻しても人助けをしているのが評価されれば彼はもっと働く意欲が出るでしょう。また、気分が悪くなってしまって遅刻してしまった人に対しても、まず最初に彼の身体を心配すれば、彼は元気になった後で思いっきり働こうと考えるわけです。

以前から、個々の商品・サービスを売ることよりも、商品・サービス群が売れるためのシステム構築が重要であると書いてきていますが、そのシステムよりも人間性の尊重が重要だと思うんですね。

投稿者 cazper : 2007年3月15日 23:25 | b_entry.gif
     

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