Cazperのつれづれ日記: アンレバードPBR

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2007年4月 2日

panda01.gif アンレバードPBR

先週号の週刊ダイヤモンドでは「アンレバードPBR」が説明されていた。

アンレバード(Unlevered)とは、leverが梃子(テコ)という意味なので梃子を利用していないという意味がある。したがって、アンレバードPBRというのは負債が無いと仮定した時の純資産倍率の事を指す。

簡単に式で表せば次の式で表される。
■ アンレバードPBR = 時価総額/総資産 = 時価総額/(負債+資本)
つまり、総資産に対してどれくらいの時価が付いているのかという指標である。

週刊ダイヤモンドによれば、景気拡大局面では負債だろうが株主資本だろうが利益創造に利用されるようになるので通常使われるPBRよりは実態を表しているというのだ…。

しかし、ちょっと待って欲しい。通常のPBRは高いけど、アンレバードPBRが低いという事は負債比率が高いことを意味する。当然ながら負債比率が高ければROE(株主資本利益率)は高い。したがって、安直にROEが高く、アンレバードPBRが低い企業は割安であると決め付けてはいけない。

負債比率が高いという事は、何らかの出来事で倒産する確率が高いという事でもある。今の時代、全業種が景気回復の恩恵に預かれるとは限らないのだ。ということは、アンレバードPBRが低くROEが高い企業を見る場合には、キャッシュのインフローの安定さを見なければならない。

あと気をつけなければならないのは、出来るだけ負債が流動負債ではなく固定負債が多いかどうかである。固定負債であればじっくり返していけば良いので、流動負債を抱えるよりも経営の安定化が狙えるからである。


まとめると…アンレバードPBRで割安な企業を探す場合には、キャッシュのインフローが安定していて、負債の中において固定負債の割合が多いかどうかを確認しないといけない。


P.S.
実際、四季報を眺めるとそういう企業はありますね。

投稿者 cazper : 2007年4月 2日 20:44 | b_entry.gif
     

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