Cazperのつれづれ日記: SRI(社会的責任投資)への疑問

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2007年5月17日

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私は社会的責任投資をする投資ファンドが注目を浴びている際に、そんなのは投資ではないと感じていました。

テレビ等を見ているとファンドマネージャや経済評論家は次のように説明していました。「社会的責任を考えて運営している企業は、歴史的にも長く存続している。だから、社会的責任投資をすれば今後も持続的な企業発展の恩恵を受ける事が出来る」と…。

彼らの言う事が本当ならば、公共交通機関はまさしく社会的責任投資の対象となるはずです。しかし、アメリカを見てみれば鉄道会社も航空会社も倒産しているのです。別にこれらの企業は、社会的責任を放棄したわけではありません。

もちろん社会的責任が無ければ訴訟やブランド価値の毀損によって企業価値が下がる可能性は高いのでしょう、しかし、だからといって社会的責任の有る事自体が企業価値を高める事にはならないと思うのです。

ジム・ロジャーズは社会的責任について次のように述べています。

娘に贈る12の言葉 (ジム・ロジャーズ)
 近年、SRI(社会的責任投資)というのが出てきているのは、知っているよね。それは、あるポリシーを持って投資するということだ。たとえば、酒を社会的によくないと考える人がいる。そう考える人のために、運用会社は、アルコール関係の会社には投資しないというファンドを作るわけだ。けれど、私は好きでは無い。確かに、アルコールで問題を起こす人は多い。しかし、一杯のワインが健康によいことも知られている。何が正しくて何が悪いかは、立場や視座が違えば変わってくる。自分で判断することが大切なんだという事を覚えておいてほしい。(pp.78-79)
投資対象企業の社会的責任の有無を判断するのは個々人なわけでして、社会的責任投資が重要だから社会的責任投資を行う投資信託へお金を託す行為自体が無責任という事にもなりかねないわけですね。

投稿者 cazper : 2007年5月17日 12:58 | b_entry.gif
     

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