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2007年6月20日
株価評価には数字よりも数字の背景を理解する事の方が重要
たまには企業価値(特に株主価値)・株価評価に関しての話題を書きます。
株価が高いか安いかを評価するために、PERやらPBRといった指標が良く用いられます。
PERが20倍だから妥当な株価だとか、PBRが1倍以下だから割安だとか…とか…色々言われるのですが、私は数字だけで語る人を疑います。
例えば、PERは企業の利益の何倍の株価が付いているかを示す指標なわけですが、利益ほどブレが大きいものはありません。四季報を無作為に何ページか開いてみてください、10社見れば少なくとも2社は過去3年間の利益が安定していません。
去年利益が20億出ていてPERが20倍だったとしても、今年2億円しか利益を計上できなければPERは200倍になります。つまり、PERを指標として使うのであれば利益(or利益成長)が安定しているかどうかが鍵となります。
一方、PBRは1株あたり純資産に対する株価の倍率を示す指標なわけですが、企業が毎年報告する純資産の内容を吟味せずに信じる事ほど馬鹿げたことはありません。企業が計上する資産には、買ったときよりも安くなってしまった土地や古くなった在庫や回収見込みの無い貸付金が含まれます。いずれ、これらの資産は特別損失という形で償却処分しなければなりません。
ちなみに、価値評価にDCF法を用いないと駄目だという人も居るのですが、DCF法を用いれば株主価値がより確実に評価できると思ったら大間違いです。DCF法を幾ら利用しても、未来に稼げるであろうキャッシュの量や利率は予測しかねるからです。(逆に言えば、未来に稼げるキャッシュを出来るだけ確実に予測できれば、本手法の確実性が上がります。)
それじゃ、何を見るべきかというと…
●利益であれば利益の安定性。あとは利益の信頼性(現金回収率が高ければ信頼性高し)
●資産であれば、資産の内容の確からしさ(現金性が高ければ信頼性高し)
●成長性であれば、営業キャッシュフローのみで成長性を確保できるかどうか
等々…
つまり、数字も重要なのだけど…その数字の背景を理解する事の方がより重要なんですよね…。
投稿者 cazper : 2007年6月20日 00:42
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