Cazperのつれづれ日記: Sell Side(売り方) と Buy Side(買い方)

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2008年3月31日

panda01.gif Sell Side(売り方) と Buy Side(買い方)

先日、M&A関連を行っている金融関係者と話す機会がありまして、その方が「Sell SideはLoser、Buy Sideは楽だよ。結局お金を持ってる奴の勝ち」と言っておりました。

これはどういう事かといえば、Sell Sideはサービスを売っているわけですからBuy Sideの言われた事は聞かなければ商売になりません。そのためBuy Sideから理不尽な事を言われても素直に聞いて仕事をしなければならず、理不尽な事をやったからといって給与には反映されないという事です。

もちろん、仕事をしている以上は、誰かから受注し誰かに発注するので、誰でもBuy SideでもありSell Sideでもあります。しかしながら、仕事の種類によってBuy Side色が強かったり、Sell Side色が強かったりしますので、上記で発言した人はSell Side色が強ければLoserであると言いたかったのでしょう。

具体例をあげると…テレビ局はBuy Side色が強いと言えます。テレビの製作会社に対してお金を払うから期日までに映像を仕上げるように発注するわけです。例え、製作日数的に厳しかろうがBuy Sideであるテレビ局側はSell Sideである製作会社に対して無理をいう事ができます。製作会社は受注を拒否してしまえば次から仕事を請けれなくなる恐れがありますので、多少の無理を聞いてしまいがちです。

世の中を俯瞰すれば"一般的"には、Buy Side色が強いほど金回りが良く、Sell Side色が強いほど金回りが悪くなっています。そして、"一般的"には学校教育で教えられるのはSell Sideで生き残るためのスキルです。悲しいことに、特に理系…。

それじゃ、Buy Side色が強い仕事とは何なんだ?と思えてくるのですが、世の中をよ~く観察していれば少ないですがBuy Side色が圧倒的に強い仕事というのは確かに存在します。そこまでBuy Side色が強くないけれども、ある程度強いのはブランド力のある大企業だったりします。一般的な親がブランド力のある大企業に子供を入れたがるのはある程度合理的なんでしょうね。

仕事をするからにはヤリガイというのは大切ですから、Buy Side色が強いのかSell Side色が強いのかを判断基準として仕事を選ぶのはどうかとは思いますが、逆にBuy Side色が強いのかSell Side色が強いのかを知らないでヤリガイのみで仕事を選ぶのは問題があるような気はします。


P.S.1
バリバリのSell Sideに居ながら、給料が安いだとか仕事が忙しすぎるだとか言っている人がいるのですが、まずは自分の立ち位置を把握する事が大切なんでしょうね。たまたま、居る位置が悪いだけだったりしますから。(結構、自分の立ち位置を把握できてない人って多いんですけども…)

P.S.2
Buy Sideへの立ち居地を確保する方法は大まかに二つあって、一つはガツン型、一つはコツコツ型です。後者だと時間を味方にするので敷居は低いんですよね~。

投稿者 cazper : 2008年3月31日 01:52 | b_entry.gif
     

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コメント

なるほど。その通りですね。

ITとか、通信とか、やっている業種の内容の他に、
どちらのSideに立つ仕事なのかを意識すると
仕事の仕方は変わってくるように思います。

言い換えるならば主導権の取り合いなのかな。

投稿者 ks : 2008年3月31日 16:45

 自分に相手を選ぶ選択肢と、
相手が選ぶ選択肢の比較によるのでしょうか?
 突き詰めていくと、マイケルポーターの
ファイブフォース分析になるような気がしますが。
 

投稿者 こやじー : 2008年3月31日 17:59

>ksさん
ITもコモディティ化してしまった分野は、激務な上に受注額が減ってたりしますね

>こやじーさん
ファイブフォース分析ほど高尚な分析ではないです(笑

結局、(あらゆる意味で)持てる者が(一時的であれ)強いというのは、どんな世の中だろうが真な気はしています。

投稿者 Cazper : 2008年4月 1日 12:29