Cazperのつれづれ日記: 貨幣の流通量が増えても、物の値段が高値になるわけではない

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2008年5月21日

panda01.gif 貨幣の流通量が増えても、物の値段が高値になるわけではない

[晴]
今日は実験失敗が続いていたなぁ~。失敗しても痛くも痒くもないんですけども!


さて、最近ゆっくりと読んでいるのが↓です。
■持丸長者(幕末・維新篇
財閥の創生がどのようだったのかといった部分が書いてあって面白いんです…だけど、広瀬隆氏の本は固有名詞が多くて記憶力の良くない私には読み辛過ぎます(~_~;)。そんな中の一部を紹介。

荻生徂来の頭は冴えている。結論から言えば、荻原重秀の改鋳は正しく、荒井白石は間違っている、というのだ。荻原が「貨幣は信用である。幕府の保障があれば、瓦でも石ころでもよい」と言った通りで、「一両はどのようなものでも一両である」と、徂来は主張している。今日われわれが使っている紙幣では当たり前の経済原理を、すでに喝破していたのである。すなわち、悪貨が増えても、金銀の流通量が増えても、それによって物の物価が高値になるわけではない。元禄小判より純度を二倍に高めた小判をつくったからといって、その一両を二両に使えたわけではない。(pp.87-88)
昔から物価を安定させるという事は大変だったようですね。普通に考えると、市場に資金を供給すればインフレになると考えがちなのですが、徂来が指摘するように資金を供給する事自体はインフレの直接的な原因にはならないようですね。インフレになる原因は別にあるようです。

そういや…T氏からFRBの緊急融資額がやり過ぎている事を示すチャートを教えてもらったのですけれども、アメリカが市場の安定を最優先に考えてお金を供給している事が伺えます。これによって資金が変なところに流れちゃうという副作用も起きてるわけですが…。

では話を戻して、貨幣の流通量とは関係なく物価が上がった理由は何か?というと、それは「生活が贅沢になって、浪費をするようになった」からであると徂来は指摘しております。贅沢になってくると多くの物品が求められるようになり、結果として物品の値段が上がると…。(←一般的に言う、適正なインフレってやつですね)

ん~、感覚的な話なんですけれども…ストック経済になった今日においてフローを安定させるために資金を供給すると…ストックを持つものは更にストックを増やし、限られたフローで食いつないでいる人はその状態から中々抜け出せなくなるという二極化を進行させそうな気がします。


夜は稲田屋 日本橋店にて行われたEOY関係者との飲み会に参加しておりました。証券会社やVC関係者が多いわけですが、私の知人を他の方が仕事上で知っていたりと…世界が小さくてビックリです。


P.S.
出歩く日が多くなると個人的に面白いネタを仕入れる時間が削られてしまってアカンですね。

投稿者 cazper : 2008年5月21日 23:59 | b_entry.gif
     

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