Cazperのつれづれ日記: 【投資指標】松藤民輔流「10の透具」

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2009年3月 7日

panda01.gif 【投資指標】松藤民輔流「10の透具」

発売直後に↓を読んだのですが書く機会を失っていたのでメモを残しておきます。
超・投資勉強法
著者の松藤民輔氏が用いている指標の一部が紹介してあります。(pp.94-125)


①ビッグピクチャー
金価格とNYダウをCPI(消費者物価指数)で調整したチャート 。金価格とNYダウは逆相関。(リアルタイムチャートはネット上に転がって無いですね)

②BDI(バルチック海運指数)
BDIはNYダウの先行指標。(チャートはこちら。BDIのダブルトップが終わった後でリーマンショックが起きてる)

③VIX(恐怖指数)
米国CBOE(シカゴ・オプション取引所)がつくりだした「ボラティリティ・インデックス」。将来の投資家心理を示す数値。株式市場が強気だとVIX指数は低くなる。ロシア危機時:45、911時:43、エンロン不正会計事件時:45、ブラックマンデー時:100以上、今回:80

④GSR(ゴールド・シルバーレシオ)
金の価格を銀のそれで割った比率のこと。金が銀の何倍で買われているかという指標。金価格と銀価格の比率が大きく変わると、統計的にNYダウが暴落する確率が高い。30年の間では50を割ったときか100になると株式市場で暴落が生じている。(最新チャートはこちら

⑤RGP(リアル・ゴールド・プライス:Real Gold Price)
金価格を商品指数(CPI:消費者物価指数)で割ったチャート。過去のバブル崩壊は、金の名目的上昇よりもこのリアル・ゴールド・プライスの上昇のほうが、性格にその上昇幅と時期を示す。景気のブームの時期、株価上昇の時期には下がる。名目的金価格より、リアル・ゴールド・プライスは金鉱株の先行指数に適している。(2007年までのチャートはこちら、2008年までのチャートはこちら。金の実勢価格データはここで得られるので、ここのCPIデータを利用すれば算出できます。時間があったらRGPの提供サービス開始かな~)

⑥BKX(フィラデルフィアKBW銀行株指数)
調整時価総額加重平均指数。取引所とナショナル・マーケット・システム上場のマネーセンターバンク、地方主要金融機関24銘柄で構成されている金融セクターのパフォーマンスを示す指標。この指標は、株価の大底を確認する指標とも言われており、NYダウやS&P500よりも早く動く傾向がある。特に金融危機相場では、銀行株がNYダウを先導するだけに注目すべき指標。

⑦DX(米ドル指数)
ユーロや円など主要6通貨に対する米ドルの強弱度を包括的に示す指数。NYダウが上昇すると下落。原油価格が上昇するとNYダウも上昇。(過去最新10年分はここここ。最新過去15年分はここだけどエラーデータにより見にくい。)

⑧LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)
ロンドン銀行間取引金利のこと。とくに6ヶ月物のLIBORは、短期金利の指標として使われることが多い。信用力の高い企業ではLIBORよりも低い水準で資金調達を行うこともできる。3ヶ月物のLIBORと3ヶ月物米国国債の金利差に着目すると、1987年から30年間の平均金利差(Spread)は53bps(100bpsが1パーセント)。ブラックマンデー時:283bps、イラク侵攻:158bps、LTCM破綻157bps、2008年9月17日:303bps。(3ヶ月物LIBORのデータはここ、過去の数値データはここ、米国国債等の金利はここ)

⑨石油株価指数
原油価格と"米ドル指数"(円-米ドル関係ではない)は逆相関。原油が天井圏から下落するとき、米ドルは上昇。米ドルが上昇するとき原油が下落し始める。原油価格と石油価格は真と影のように動き、影が離れることは無いが...時として反対に進むことがある。これを「ダイバージェンス(反発)」と呼ぶ。株価は現物より正確に現物の方向を示す。石油株価指数は、より透明に原油の未来を示してくれる。株価はいつも現物より正確に未来を指し示す。(WTIのチャートはこちら、15年分の原油チャートはこちら)
XOI(石油株価指数)↓

⑩カナダドル指数
カナダドルと穀物市場には、大きな相関関係があり、1971年から16回の反転のうち14回は、穀物市場下落とカナダドル下落が見られる。(CRB Indexはこちら。CRB CCI Indexはこちらでも見られる。Cruid Oilはこちら。カナダドル指数[Canadian dollar index]のデータはこちら)


PS
チャートは人間の行動の結果を表してるけど、皆がこの指標に注目してしまえば、注目している行為自体が人間の行動に影響を与えるので、この点は注意したいところ。

投稿者 cazper : 2009年3月 7日 07:52 | b_entry.gif
     

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コメント

BKXを眺めていると、まだまだダウは下がる事が予想されますね。

そして、バルチック海運指数を見ていると、指数自体は上昇してきているものの今の水準を保ってしまうと過去に溜まった在庫を吐くのに時間が掛かってしまう事を意味するように思えます。

後は、新興国の実需で市場に溜まった在庫が如何に早く吐けるかなんだよなぁ。

あとは…石油系を買うタイミングはもう少し先だろうなぁ。

投稿者 Cazper : 2009年3月 7日 13:27