Cazperのつれづれ日記: 企業衰退の五段階

« 封筒で物を送るだけなのにEMSにされた | メイン | インターネットで匿名性をできるだけ保つ方法? »

2010年11月 4日

panda01.gif 企業衰退の五段階

今日は↓の本を読み終えました。

ビジョナリー・カンパニーシリーズの3番目の本で、衰退していく企業の段階が記載されております。

第一段階・・・成功から生まれる傲慢
第二段階・・・規律なき拡大路線
第三段階・・・リスクと問題の否認
第四段階・・・一発逆転策の追求
第五段階・・・屈服と汎用な企業への転落か消滅

結局、一度歯車が外れてぐらついてしまった場合には、表面上出てくる問題に対処していくのではなくて、そのような問題が次々に生じてくる原因を分析して、基礎の部分を固め直す事に注力しないとダメなんですね。ましてや、基礎が固まってないのに、その先の事ばかりやろうとすると、ナウシカの巨神兵の如く、最初は調子が良くても直ぐにダメになってしまうんですね。

数字信奉者達は利益を作るために社内改革をしようとします。安易にキャッシュフローや利益を作ろうとすると、どうしても一番最初にコストダウンを考えます。そして、目の前の利益が出てることに喜んでいる間に、組織内は歯車が空回りし始め、組織そのものはジワジワと弱っていってるんですね。そして、弱っている事が分かったときには手遅れになってしまっている罠。

 メルクは成長志向の戦略をとったことで、同社が偉大な企業になった当初にもっていた目的志向の哲学の力が弱まっている。1950年、ジョージ・メルク二世は事業目的を書き記して、自社のビジョンをあきらかにした。「医薬品は人々のためにあることを、絶対に忘れてはならない。医薬品は利益のためにあるのではない。利益はあとからついてくるものであり、我々がこの点を忘れなければ、利益はかならずついてくる」。(p.98)

そして、組織が弱ってきた段階でやりたくなるのが組織再編です。

 組織再編とリストラを行うと、何か生産的なことをしているとの錯覚が生まれかねない。企業はいつでも組織を動かしており、組織の進化ではこれが当然である。しかし、悪いデータや警戒信号に対応するときに組織再編を主要な戦略として使うようになると、否認の段階に入っている可能性がある。深刻な心臓疾患や癌の診断を受けたときに、リビング・ルームの家具を並び替えて対応するようなものである。(p.137)
しかし、手前の利益を出すために組織を一度でもガタガタにしてしまうと、いくら組織内を組み替えても駄目なんですよねぇ。(いわゆる、駄目なものは何やっても駄目っていう状態です。)


PS
この衰退の道を地で行く会社が身近にあったりするわけですが...

投稿者 cazper : 2010年11月 4日 23:59 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2814

コメント