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2011年4月18日
吉野家はあくまでも牛丼の値段を下げたくない
[夕方から雨@京都]
冷蔵庫を水曜日までに空にするべく野菜ジュースを大量に飲んでおります。
さて、最近吉野家のお世話ばかりになっていて、ふと気になっていた事を書いておくと、「なんで吉野家の牛丼だけ値段が高いのか?」ってことです。
以下各社の牛丼の値段を書いておくと
●吉野家 牛丼(並):380円
●すき家 牛丼(並):280円
●松屋 牛めし(並):330円
●なか卯 和風牛丼(並):290円
ダントツで吉野家の牛丼の値段が高いです。一方、最近のニュースでは「『牛鍋丼』で客倍増--吉野家HD、最終黒字3億円(2011年2月期) 」となっております。
吉野家の牛鍋丼の価格280円です。つまり、値段の高い牛丼の代わりに牛鍋丼を食べているお客が多いという事になります。牛丼と牛鍋丼の違いは何かといえば、牛鍋丼の牛肉使用量が20%少ないという事です。
肉の使用量が20%違うだけで売値が100円も違います。でも、牛丼と牛鍋丼のコストは100円も違うとは思えないわけです。それなのに、牛丼の値下げを行わずに牛鍋丼にこだわり続けるのには訳があると思うのです。
それは、吉野屋の牛丼は380円という価格帯こそが妥当であるというイメージを崩したくないからだと思います。何せ、デフレの時代ですから、一度値段を下げたら価格をUPすることが困難になります。その証拠に、キャンペーン価格として110円引き(売値270円)で最近まで牛丼を販売しておりました。
つまり、110円下げても一応は吉野屋も牛丼で利益がでそうです。(この110円引きキャンペーンは吉野屋が牛丼の価格弾性力を調べるための目的があったとは思うのですが・・・。)
そのような中、他社は牛丼の値段を下げてきました。そのため、そのままでは吉野屋は売上げが減ってしまいます。そこで考え出されたのが、牛鍋丼だと思います。牛鍋丼と牛丼はそこまでコスト構造に差があるとは思えませんが、他社の牛丼に対して戦える価格の丼物を出す必要があったのです。
吉野屋にとって戦略的によかったのは、他社の牛丼に比べてコストが安い牛鍋丼を他社の牛丼と同じもしくはそれ以下の価格帯で提供できているうえに、消費者にとって牛丼も牛鍋丼も同等物であるという認識が下されているために、他社の牛丼に流れていた客を引き寄せれたことでしょうか。
まぁ、他社も牛鍋丼と同等物を提供し始めると、吉野屋も更にデフレ競争にはまっていくわけですが・・・他社は丼物以外の定食等で勝負を掛けているため、しばらくは吉野屋も利益を確保していきそうな予感です。
投稿者 cazper : 2011年4月18日 21:33
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