Cazperのつれづれ日記: 根拠なき1番志向は失敗する

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2011年7月24日

panda01.gif 根拠なき1番志向は失敗する

[晴]
明け方寝てたら電話が掛かってきて起こされてたりします。

ニュースを見ていたら中国の高速鉄道で事故があったようですね。

北京-上海間ではトラブルが相次ぎ、工事の過程では鉄筋の強度不足の疑いも浮上。構造に見合った速度設定がなされているのか疑問視する意見も出ていた。10日には山東省で雷雨のため架線が故障、12日にも安徽省で電力供給設備が故障して緊急停止した。

 また、元鉄道省幹部が地元紙に対し、技術的な裏付けのないまま「世界一」にこだわり、最高時速を時速350キロに設定したと証言。開業直前になって300キロに下方修正された経緯もあった。(毎日)

中国は今、他国からの技術を学び、他国を早く追いぬくことに躍起になっております。この精神自体はホメるべきだとは思います。しかし、形だけ追いぬくことは意味が無いことも同時に考えていかなければならないと思います。

例えば、 武広高速鉄道の平常時最高時速は350kmだったりするわけですが、日本が車両を引き渡す際には「時速を275km以内は保証する」とだけ言っていたりします。つまり、「今の中国で」と書くと中国に失礼かもしれないのですが、現段階で中国が350km/hのスピードで安全に新幹線を運行する技術を持っているのかといえば無いような気がするんですね。ただし、中国は面子の国でもあるので、自国民に対して中国が世界で一番の技術力を持っていることを示すためには、少々の無理をしてでも世界最高速で平常運転したいのでしょう。

もちろん、無理をしているわけですから、そこには犠牲がつきものです。中国は、たぶんこの部分は承知のうえで先へ先へ行っているのだと思います。


クラウゼヴィッツの言葉に「目的はパリ、目標はフランス軍」があります。これは、目的と目標が違う事を意味しております。時々、「あまりにも目標達成に拘るばかりに、目標が目的になってしまう事」があったり、「真なる目的がないのに、標語として定められた目標だけが一人歩きする事」があったりします。こうなってきたら、弊害が出てきます。

企業活動を見ていると、、企業の中には「シェアNo.1」を目指したり、「業界No1の技術力」を目指したりするところを多く見かけます。しかし、これらはあくまでも目標であることを理解しないといけません。企業の中には、業界No.1に拘るばかり、「業界No.1」が目的となってしまい、業界No.1になるために回収出来ないほどの資金を投入したりして体力を消耗させていきます。

ってわけでして、根拠なき1番志向は失敗すると思うのです。

投稿者 cazper : 2011年7月24日 09:59 | b_entry.gif
     

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