Cazperのつれづれ日記: 確定給付型の企業年金は永遠の成長を見込んだ妄想の産物

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2012年2月25日

panda01.gif 確定給付型の企業年金は永遠の成長を見込んだ妄想の産物

[小雨@重慶]
ニュースを読んでいたら、

 独立系投資顧問会社「AIJ投資顧問」に対する24日の行政処分を受け、金融庁が同業者に対する一斉調査に乗り出す背景には、企業の年金資産の運用リスクが高まっている実情がある。AIJと同様のずさんな運用管理が蔓延(まんえん)していれば、財務に想定外の打撃を受ける企業が拡大し、企業年金制度の土台も揺るがしかねない。(引用元)
なる記事がありました。

特に問題となるのは、「企業側が運用利回りを約束し、あらかじめ給付額が決まっている確定給付型」だと思うわけです。今では確定拠出型も増えているのですが、確定給付型が出来た背景は簡単です。

企業が儲かっていたため、拠出金の損金算入は魅力的でした。さらに、インフレ率、GDP成長率も10%を超えていたため、企業が約束した運用利回りよりも、実際の運用利回りの方が大きく出ることが容易に想像できたからです。

バブルが弾け、国債の利回りも下がり、さらに金融危機で株式運用利回りが下がると、どこにお金を動かそうが企業が約束した運用利回りよりも大きな利回りを実現する方法は無くなりました。


その閉塞状況を突いて出てきたのが、レバレッジを最大限利用するヘッジファンドです。ヘッジファンドは(基本的には)株式が上がろうが下がろうが儲ける(or損する)チャンスを作り出すことができます。そして、レバレッジを利用しているため、閉塞状況でも大きな利益(or損失)を作り出す事もありえます。

もちろん、資産運用会社は、普通に運用していても企業が社員に約束した運用利回りが実現できないので、企業側にはヘッジファンドを勧めます。企業もホイホイとその流れに乗っかって言ったわけですが・・・世界的な金融危機が起こると、ヘッジファンドも損をしたわけです。しかも、レバレッジを利用していたので通常よりも毀損が激しくなります。

私からしてみれば、金融危機でも利益を生み出せるのがヘッジファンドの特徴のような気もするのですが・・・ヘッジファンド(orそれに準ずる行動を取っていた金融機関)そのものが相場を作っていた部分もありますから、金融危機が来ると自分たちの作った相場によって損をしたわけです。


再び、世界が素晴らしい成長すれば別ですが、世界的な失われた十年になると言われる昨今、確定給付型の運用というのはますます苦しくなるような気がしてなりません。

投稿者 cazper : 2012年2月25日 06:59 | b_entry.gif
     

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