Cazperのつれづれ日記: 邱永漢氏の20年前の著書は今でも色褪せない内容

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2012年5月 5日

panda01.gif 邱永漢氏の20年前の著書は今でも色褪せない内容

[晴@上海]30度を超えているらしい
今日は午前中に以下の本を読み終えました。「原則がわかれば生き残れる―目から鱗のおちる邱永漢セオリー」

20年前までに書かれた本の中でキーになる文章を戸田氏がまとめ直したのがこの本です。

デフレよりはインフレが良い、景気が上向く際には不動産を保有すべき、不動産のローンは賃貸料で賄うべき等々 普遍的な考え方が書いてあります。

邱氏が指摘した1990年始めの不況は、モノづくり企業の不況ではなく、不動産会社や株を保有する会社の不況でしたが、・・・自体は変わり2012年現在の不況は、在庫管理がしっかりしていてもモノづくり企業の不況に陥っております。あれから20年の間に中国が世界の工場になり、円高の影響もあって、コスト競争で日本は負ける状況になっております。

日本が製造業でアメリカに勝ったように、今は中国が日本に勝とうとしております。それも、歴史は繰り返す形で...。昔はメイドインジャパンといえば、粗悪品の代名詞でした。それを、日本がアメリカの真似をして、円安と低賃金を背景にアメリカを追い抜きました。今は、中国が元安と低賃金を背景に日本を抜きにかかっております。

それでも、日本は中国の品質は悪いというでしょう。でも...、日本企業は品質に拘るあまり、品質がそこそこで値段が安い市場をやすやすと中国企業に渡しております。(昔のアメリカが日本企業が作る、品質がそこそこで値段が安い市場を取りに行かなかったのと同じです。) そして、低価格市場で体力を付けた中国企業は、研究開発やM&Aで品質の高いマーケットに挑戦する体制を作ってきているのです。

まだ、一部の分野では日本企業の技術が高いです。しかし、デジカメの画素数やテレビの解像度のように消費者が望む以上の技術を保有していても、そこに消費者はお金を払いません。言い換えるなら、今は技術過剰の世界になりつつあります。そういう世の中では、市場が望む技術を適度に持つ企業が利益を確実に得ることができます。

そして、最近、中国企業は市場が望む技術を保有しはじめているのです。


PS
邱永漢氏の9393.co.jpの更新が止まって1週間以上経ちます。旅先で病気を拗らせたようですが大丈夫でしょうか?

投稿者 cazper : 2012年5月 5日 17:48 | b_entry.gif
     

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