Cazperのつれづれ日記: M&Aにおける現金買収と株式交換

« 花見と見送り | メイン | アドバイザリー契約破棄 »

2005年4月11日

panda01.gif M&Aにおける現金買収と株式交換

M&Aにおいて利用される企業買収の方法は二つあります。

①現金による買収
多くの株主にとっては「いくらで売却できるか」ということが唯一の関心事となる。したがって「このTOB価格は安すぎます。この価格で応募したら株主の皆さんは損です」ということが取締役のメインメッセージとなる。

②買収者の株式による買収
株主は、買収者による買収後の経営がどうなるのか?という事に関心がある。したがって、「買収者が主張するほどの統合シナジーは出ない」「買収者に内在する固有リスクを抱えてしまうことになる」という事が取締役のメインメッセージとなる。


以上を踏まえるて、フジテレビとライブドアによるニッポン放送株取得問題を見てみると、亀渕社長の発言に少々矛盾点が見つかるわけです。

亀渕社長は「我々はフジサンケイグループに残った方が企業価値が高められる」と発言しています。しかし、今回フジテレビがTOBに利用したのは現金なわけです。また、ライブドアが市場で株を買うのにも現金が利用されているわけです。

ということは、亀渕社長の発言は、株式交換による敵対的M&Aに対しての発言であり、現金を利用したM&Aに対する発言とはなりえない訳です。

フジテレビのTOB価格に対して、亀渕社長は取締役会として賛同しました。もし、ライブドアに対抗してフジテレビがTOB価格を引き上げ、それに亀渕社長が賛同したとすると、最初のTOB価格が安かったということを亀渕社長が認めたという事になってしまいます。これでは、フジテレビが防衛できたとしても、結局、亀渕社長は株主価値向上への努力を怠ったということで責任をとらなければならなくなります・・・。

この一連の動きを見ていると、亀渕社長が本当にニッポン放送の株主価値向上を目指していたのかは甚だ疑問ですね。

参考文献:
敵対的M&A防衛マニュアル(野村証券会社)

投稿者 cazper : 2005年4月11日 20:43 | b_entry.gif
     

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cazoo.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/215

このリストは、次のエントリーを参照しています: M&Aにおける現金買収と株式交換:

» 株の短期売買の最新情報 from 独立せよ
日本株の短期売買で儲けるための情報がここに!超人気無料メルマガ、「日本株の短期売買で月100万円稼ごう!」『株の自動売買超入門』(宝島社)などでおなじみの、... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年4月14日 20:45

コメント