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2005年12月 4日
為替差益ではなく、イールド(利回り)で!
円安が進行しています。こうなると、値動きを追う人は何をやりたくなるのかといえば「為替FX」です。為替FXとは、証券会社から資金を借り受けて、自己資本の数倍~数百倍の資金を動かして利ザヤを稼ぐ取引です。しかし、あくまでも借金をして為替差益を狙っているわけですから返済利子と手数料分だけマイナスサムゲームを行っていることになります。
このように円安が急激に進行すると、値動きだけを見て儲けようと考える人が増えるのですが、これはちょっと安直だと思います。
外国人が急激な円安が進む日本の状況をどう見ているのかと言えば、「円安という事は、ドルで円を買う方がメリットが高い。しかし、日本は0金利だから預金も債権も魅力的ではない。となれば、日本株を買おう。」と、なります。というわけで、円安傾向になると共に日本株が急上昇しているわけです。
ただ、日本市場の株価も大分上がってしまったため、企業の収益率に対する株価水準も割安では無くなってきています。今後、株価が健全に伸び続けるためには更なる企業収益力の増加がなければなりません。しかし残念ながら、日本の企業を見渡してみると、企業収益力が回復したとはいえ、ROEでみても数%の企業が少なくありません。
先日の講演会で大前健一氏が「為替の変動ではなく、最終的にイールドが勝っている」とおっしゃっていました。この場合のイールドというのは、債権でいう利回りというよりも、投資行為そのものに対するリターンと捕らえたほうがいいでしょう。
氏の言わんとしている事は、国境を跨いだとしても、株主資本利益率の高い企業への投資を続けていくことが、為替変動による損失があっても高い利回り得る事ができるという事です。
これに従えば、世界的にみて事業収益率の高い企業を探して投資していく事が投資の王道という事になります。
為替と株価の変動に関しては邱永漢氏も言及しています。
かつて日本でも円が1ドル80円という最高値をつけたことがあります。しかし、それに至るずっと前に株が3万9千円寸前という最高値をつけています。為替レートの切り上げよりも株高の方が先行するのです。どうしてかというと、安い為替レートは産業界に繁栄をもたらし、株価が一足先にそれを反映するからです。(もしもしQさんQさんよ) |
てなわけで、株式市場の方はまだ上昇しきっていない企業も多く、日本に比べても圧倒的に企業成長率が大きな中国市場は魅力的だと思うんですよね。(と言っても、カントリーリスクは常につきまといますが。)
あ、あと、何気に注目してるのは、フィリピンなのですが(笑
投稿者 cazper : 2005年12月 4日 23:04
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