Cazperのつれづれ日記: 安心とイノベーション

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2005年12月12日

panda01.gif 安心とイノベーション

イノベーションといえば、クリステンセン博士の「イノベーションのジレンマ」が有名ですが・・・。
イノベーションのジレンマ増補改訂版イノベーションのジレンマ

破壊的なイノベーションを起こせる人ってどういう人なんだろうと考えると、心に余裕がある人だと思うんですね。心に余裕が無い状態というのは、目の前の事にただひたすら必死になっている状態だったりします。状況によっては目の前の事をひたすらやり続けなければならない時もあるでしょう。しかし、目の前の事に必死になっているというのは、周りの環境の変化に気がつかない状態だったりするわけです。

この事に関しては、ひろゆき氏がズバリな事を書いていたりします。「努力をしていたり、何らかのコストを払っていると、そういったチャンスに気づかなかったり、タイミングが悪くて逃したりする可能性がある」と。

日々の生活で近視眼的に必死にならざる得なくなるのは、生活上での安心を何らかの要因で阻害されているからだと思うわけです。

ある人は、住宅ローンを抱えてしまい、それに日々の安心を奪われながら生活していたりします。またある人は、他者との競争に負けることを恐れ、安心を奪われながら生活していたりします。また、ある人は家庭生活が崩壊して、家庭での安心そのものを奪われていたりします。

逆に安心な状態となると、必死に何かをやらなければならないという状態から開放されます。こうなると、人間は何か(余計な事)を考え始めます。この余計な事のようで余計じゃない事を考えれる余裕こそが、イノベーションが生じる原動力になっていると思います。

茂木健一郎氏によれば、幼児は新世界を探求する欲求を持っていると指摘しています。

幼児は、積極的に新しい世界を探求しようとする欲求をもっている。すばらしい新世界を探求する幼児の目は、輝いている。大人は、探求を無理強いする必要は無い。ただ、幼児が安心して探求できるような環境を整えてやりさえすれば良い
探求をするための心理的な安全基地を提供してくれる保護者に対して幼児が示す親愛の情、そこから切り離されまいとする感情を、ボールビーは「愛着」と呼んだ。
意識を持ってこの世界の中に生きる私達一人一人は、母親の愛情に包まれて目を輝かせてこの世界を探求する幼児に似ている。私達の意識の中にあらわれるのは、全て仮想である。その仮想のうち、現実を映し出すものを、私たちは現実と呼ぶ。そして、私たちは、自分の身体と、その身体を支えてくれる周囲の環境という「現実自体」に支えられて、仮想の世界の探求に乗り出す。
脳と仮想脳と仮想(茂木健一郎氏)(pp.106-107)


茂木氏は、幼児が安心な状態になれば強い探究心を持つと指摘していますが、これは何も幼児に限った事ではないと思うわけです。大人だって安心状態になれば、何か新しい世界に乗り出そうと自然となります。新しい世界に乗り出そうとする人こそが、世の中でイノベーションを起こしていけるんだと思います。

と、いうわけで・・・、安心状態を常に作るように心がける事が日々の生活で重要になってくるのだと思います。

投稿者 cazper : 2005年12月12日 03:35 | b_entry.gif
     

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