Cazperのつれづれ日記: 社会的責任とはこんなもの(藁

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2005年12月14日

panda01.gif 社会的責任とはこんなもの(藁

日興コーディアルグループの社会貢献活動を見ていると…

投資家が企業を、経済的な収益性や安全性に限らず、環境や社会に対する取り組みを評価し、投資を行うSRI(社会的責任投資)への関心が高まっています。日興コーディアルグループの環境、社会貢献への取り組みは、国内外の企業評価機関から高く評価されており、当社株式は代表的なSRI指数に採用されています。(2005年8月現在)
と書いてあります。

つまり、日興コーディアルグループは、収益性や安全性の他に環境や社会に対する取り組みを評価されるべく活動していくとホームページでも表明しているわけです。

そんな中、以下のニュースが発せられたわけです。

日興コーディアル証券グループもジェイコム株大量取得

日興コーディアル証券がグループでジェイコム株を大量取得していたことが12日明らかになった。大量保有報告書によると日興コーディアル証券が305 株、グループ会社の日興シティグループ証券が3000株、日興アントファクトリーも150株をそれぞれ8日時点で保有。合計株数は3455株と、ジェイコム株の発行済み株式数の24%弱にあたる。 (2005年12月12日) NIKKEI.NET


誤発注している事が素人でもわかっていたのに、金融を業とする証券会社が誤発注につけこんで大量に株式を購入したんですね。

今回の行動って、日興のホームページでも表明してある「収益性や安全性の他に環境や社会に対する取り組みを評価されるべく活動していくと」いう指針と矛盾してますよね。

社会的責任を感じている企業であれば、相手の誤発注が生じた時点で、「間違いを指摘してあげる」わけです。間違いにつけ込むことはしないはずです。今回の事件は、「道に落ちている財布は警察に届けないといけないんだよ」と常に言っている人が、自分が財布を発見したときは、警察に届けない事と同等だと思います。

そんな中、与謝野金融・経済財政担当相は良い事を言いましたね。

与謝野馨金融・経済財政担当相は13日の閣議後会見で、みずほ証券の大量誤発注の後に日興コーディアル証券など証券5社が自社の資金でジェイコム株を大量に取得していたことについて「美しくない」と批判した。
 与謝野金融担当相は「誤発注を認識しながら買い注文を出すことは法的には問題はない」とした上で「顧客の注文を取り次ぐのではなく、自己売買部門で間隙(かんげき)をぬって売買するのは証券会社として美しい話ではないと思う」と述べた。
 また「証券会社の経営者は行動の美学を持つべきだろう。今回の行動は、心温まる『ちょっといい話』を載せた本には決して掲載されない話だ」と注文をつけた。【斉藤信宏】(毎日新聞) - 12月13日

日興コーディアル証券の今回の行動を見ていると、特定の証券会社の社会的責任行為の中には「自己売買部門で間隙(かんげき)をぬって売買する」事も含まれてるんだなぁーとマジマジと感じますね。

[12月15日(追加情報)]
どうやら、証券会社各社がジェイコム株の利益を返上するようです。でも、何で足並み揃えるんだろ。今から行っても、「批判されたから、返上した」としか思われないわけです。こう思われたくなかったら、足並み揃えずに早い段階で「利益を返上します」と表明するべきなのに。

ジェイコム株の利益、証券会社返上へ

 ジェイコム株の現金決済で利益をあげた証券会社が、利益を自主的に返上する見通しになった。証券会社の経営破綻に備えた日本投資者保護基金などに利益を拠出する案が有力。日本証券業協会は20日の会合で、大量保有報告書などで明らかになった証券会社だけでなく、すべての証券会社に利益返上の要請を決める。

 ジェイコム株の上場初日に5%以上の株式を保有していたのは、UBSグループ、モルガン・スタンレー、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券グループ、日興コーディアル証券グループ、リーマン・ブラザーズ証券、野村証券の6社。利益合計は166億円とみられる。 (NIKKEI.NET)

投稿者 cazper : 2005年12月14日 08:59 | b_entry.gif
     

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コメント

TBありがとうございます。
私も「市場」だから何でもあり、というのは、ちょっと違うのではないかという印象を持っています。
とはいえ、証券会社の自己売買部門からすれば、金を稼げるチャンスをみすみすと見逃すのも難しいところで、彼らとしても板挟みのところがあるのではないかと思います。
私としては、今回の処理が、民商法などのルールの枠内だったのか、それから外れたものだったのかが、明らかにされた上で、必要であれば、利益の返還なりがなされるべきだったと思っていて、その意味で、今回のような「武士の情け」なのか「当然の義務」なのかが曖昧なままの決着には釈然としないものを感じているところです。

投稿者 47th : 2005年12月17日 04:04

>47thさん
「武士の情け」なのか「当然の義務」なのかは、何らかの指針を作るべきかもしれないですね。

ちょっとした小話ですけど、
その日とある証券会社のファンドマネージャーがその日にちょっとした売買の手違いを起こして上司に怒られたらしいのです。
「こんな間違いをする奴は見たことが無い」と。

ちょうどその日に、こんな事件が起こったそうで・・・その人も苦笑いしてました。

投稿者 Cazper : 2005年12月26日 18:30