Cazperのつれづれ日記: 真の棚卸回転率が重要

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2006年1月 5日

panda01.gif 真の棚卸回転率が重要

株式投資等を行う上で、各種指標を利用する事が多いかと思います。PERだったり、ROEだったり…。

指標というのは、シンプルな程判断材料として使用するのに適しているのですが、シンプルにしたがための弊害というのも生じます。

例えば、ROEが高い企業というのは株主資本を効率的に増やしてくれるという意味もあれば、負債比率が非常に高いだけで利益額が薄いという意味も含まれるわけです。

つまり、指標はただ使えば良いというのではなく、指標の意味を理解していなければいけません

財務指標を読んでいて理解するべき指標の中に「棚卸資産回転率」があります。

棚卸資産回転率とは、在庫が1年に何回転したか見るので、回転数が多いと高率がよく在庫管理も行き届いてることを示すもので、売上高を、期中平均在庫高(商品、製品半製品、原材料、仕掛品など)で割った比率のことです。(引用はここ) この指標は倒産する会社を見抜いたり、同業種の会社間での経営状況を比較するために利用されます。

計算式で表すと、棚卸回転率=売上高 / 棚卸資産となります。

当然の事ながら、棚卸回転率が高い方が在庫が捌けているという意味で良い企業と見られるわけです。反対に、棚卸回転率が低いという事は在庫の滞留時間が長い事を意味するので悪い企業と見られるわけです。

それでは、不良在庫を抱えてしまった企業を考えてみます。

棚卸資産は次のように表されます。「棚卸資産=不良在庫+回転する資産」

分子である「棚卸資産」は、分母である「売上高」よりも絶対額が小さいため、不良在庫が生じると急激に棚卸資産回転率が悪くなります。(更に言えば、不良在庫が生じるときは、売り上げも芳しくない時が多いでしょう)

不良在庫を考慮して棚卸回転率を式で表すと「棚卸回転率=売上高 / (不良在庫+回転する資産)」で表されます。ここで、不良在庫というのは「棚卸資産評価損(特損)」として計上しない限り財務諸表上に常にのしかかって来て、真の棚卸資産回転率(=売上高 / 回転する資産)が求まりません。

したがって、企業の状態を把握するには、表面上の棚卸回転率と同じくらい、真の棚卸回転率も把握する必要があると思います。

投稿者 cazper : 2006年1月 5日 06:03 | b_entry.gif
     

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