Cazperのつれづれ日記: 民主主義とカントリーリスク

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2006年1月31日

panda01.gif 民主主義とカントリーリスク

中国は一党独裁的な国家で、インドは民主的な国家。だから、BRICsの中で中国よりインドの方がカントリーリスクが少ないという考え方があります。

でも、民主主義だからカントリーリスクが少ないとは言い切れなかったりします。

民主主義とは簡単に言えば多数決です。多数決には弊害があります。それは…少数派の意見が通らない事です。意見が常に通らないを少数派が悟ると、少数派は独立した世界を作ろうとします。

「インドの分裂を決定的にしたのは、民主主義だった」ことを知っているだろうか。いまの民主主義は、多数決である。多数決ではどんなに頑張っても、少数派に勝ち目はない。だから、もし政治を多数決で決めようというのであれば少数民族や少数派がそれに危機感を持って、独立しようとするのは当然の成りゆきである。 分裂の発端も、やはりインド人にはなかった。すべては植民地にしていたイギリスが、宗教で分断統治したせいである。少数派のイスラム教徒を味方につけるために、多数派のヒンズー教徒への憎しみや不信感を煽り立て、それが分裂(東西パキスタン分離独立)を決定づけたのである。(国際戦略参考資料)
昔のインドは民主主義の弊害で国が分離する事態を招いたのですが、今のインドでも民主主義の弊害はまだまだ残っているようで、中々事態が進展せず、経済の変革スピードに追いつかないらしい。つまり、余りにも浸透した民主主義が、インド経済の発展の足を引っ張っているようなのです。
プラトンは、「国家」篇第5巻から7巻において、正しい国家と正しい人間精神の理想の姿を可能な限り描き、それに基づいて、後半の第8巻から9巻では、国家と人間精神がその理想的形態から悪しき形態へと次第に転落してゆく様を見事に描いている。とりわけ、いかにして、多彩で自由な民主性国家から独裁性国家が生まれてくるかをめぐる叙述は、今日のわれわれの民主主義のあり方を考える上でも貴重な警告となっている。(引用先:白根裕里枝)

プラトンは「国家」の中で、国の発展には四つの段階があるとしている。独裁制から寡頭制、民主制、混乱、そしてまた最初に戻る、である。(ジムロジャーズ)

国の体制とカントリーリスクとの関係を見るよりも、国家を治めている人がどのような舵取りをしているのかを見極めてカントリーリスクを探らないといけないような気がします。

P.S.
人口分布的な議論をすると、インドの方は長期的にみれば安定した成長を遂げるとは思いますね・・・。

投稿者 cazper : 2006年1月31日 23:12 | b_entry.gif
     

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